こんにちは!オレンチと申します!
『舐めてた相手が実は殺人マシンでした映画』とは、雑誌「映画秘宝」を中心に活躍している映画ライターのギンティ小林さんが提唱したニッチなジャンルのこと。
僕はライムスター宇多丸さんのラジオ番組『ウィークエンドシャッフル』を通してこのネーミングをしりましたが、マジで最高なネーミングですよね(笑)
ちなみに『ウィークエンドシャッフル』は『アフターシックスジャンクション』と名前を変えて現在もTBSラジオにて月曜〜金曜18:00〜21:00で放送中!
ぜひ番組の方もチェックしてみてください。
『舐めてた相手が実は殺人マシンでした映画』ってどんな映画?
ざっくり言えば、ペイバック映画──、
つまり、復讐映画です。
とりわけ“弱そうに見えるヤツ”が、それ故に舐められ、自身や身の回りの家族や友人に危害を加えられてしまい、秘められた戦闘スキルによって、舐めたヤツを完膚なきまでに叩きのめす痛快アクションムービーのことです。
痛快さのことをカタルシスというのですが、どれだけカタルシスを感じられるかが特に重要なポイントです。
舐めやがったチンピラを、何もわからないままブチ殺すのでは、まだまだ半人前。
いかに「俺はとんでもないことをしでかしてしまった・・・。」と恐怖のどん底に叩き落としたまま幕を引かせるかが、本ジャンルの真骨頂なのです。
ちなみにだいたい「元◯◯」という経歴を持つのも特徴できです。
というわけで、早速映画の紹介にいってみましょう!
『舐めてた相手が実は殺人マシンでした映画』一覧
『イコライザー』
昼はホームセンターで真面目に働くマッコール(デンゼル・ワシントン)。元CIAのトップエージェントであったが、現在は静かに暮らしている。ある夜、娼婦のテリー(クロエ・グレース・モレッツ)と出逢い、本に関する他愛のない会話を交わす内に、彼女がロシアン・マフィアに酷い仕打ちを受けていることを知る。人生に夢さえ抱けず、傷つけられるテリーを助けるため、夜、マッコールはもう一つの「仕事」を遂行する―。それは人々を苦しめる悪人を葬り、どんなトラブルも完全抹消すること。しかし、この「仕事」がきっかけとなり、ロシアン・マフィアがマッコールを追い詰めて行くが・・・
AppleTVより引用
舐めてたホームセンターの定員が実は元CIAエージェントだった!!
個人的には「キング・オブ・舐めてた相手が殺人マシンでしたモノ」です。
デンゼル・ワシントン演じるロバート・マッコールさんは、とにかくチンピラを痛ぶってあの世へと送ります。
中でも示談を断ったチンピラの首を打ち抜き、目を見ながら「お前はあと◯◯秒で死ぬ。たかが◯◯ドルのために。」と、いったい誰が悪人なのかわからなくなる捨て台詞を吐いて引導を渡す殺しが最高です。
予告編
監督
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『狼よさらば』
開発技師のカージーは、美しい妻子と共に幸せに暮らしていた。ある日、妻と娘がチンピラ3人に暴行され、妻は殺され、娘はレイプのショックで廃人同然になってしまう。突然の不幸に呆然とするカージーは、悲しみに暮れながらも、気丈に仕事に没頭していた。そんな中、仲間に射撃場に誘われ、仕事がうまくいったお礼にと拳銃をプレゼントされたカージーは、夜の街を徘徊し、わざと強盗に襲われては容赦なく射殺していく影の死刑執行人”アマチュア刑事”として世間を賑わし始める・・・。
AppleTVより引用
「舐めてた相手が実は殺人マシンでしたモノ」を語る上で外せないのが、本作『狼よさらば』です。
真面目なサラリーマンだった男が妻と娘に暴行されてしまったことをきっかけに、自警団として生まれ変わる様を描いた作品で、いわゆる本シリーズの走り的存在です。
予告編
監督
出演者
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『ジョン・ウィック』
裏社会に語り継がれる一騎当千・伝説の殺し屋ジョン・ウィック。愛を知り、表の世界へと足を洗い平穏な日々を送っていた彼は、ある日、不運にも彼の愛するもの全てをマフィアに奪われてしまう。怒りに震え、心の奥底に封じ込めた“殺し屋の魂”を解き放ち、復讐のために独り立ち上がる。
AppleTVより引用
舐めてた犬の飼い主が実は元凄腕の殺し屋だった!!
このシリーズを決定づけたといっても過言ではない、キアヌ・リーブスの新たな最高傑作!
銃とカンフーを融合させたガンフーを駆使して、飼い犬を斬殺したチンピラ1人のためにマフィアを壊滅させる男、それがジョン・ウィックです!
予告編
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『サプライズ』
始まりは、二階の寝室。 一匹目は、ヒツジ。二匹目は、キツネ。三匹目は、トラ。 家に誰かが入ってきたらしい・・・ 両親の結婚35周年を祝うために集まった、10人の家族。そこに突如として現れる、キツネ、ヒツジ、トラ・・・アニマルマスク集団。逃げ場のない密室で、次々と襲われていく10人。 しかし、ある“事実”が判明したことをきっかけに、アニマルマスク集団も、そして家族すらも予期しなかった結末へと突き進んでいく―― 全員の予想を裏切り、次々と訪れる“サプライズ”とは!?
AppleTVより引用
舐めてた少女が実は超サバイバリストだった!!
ギンティ小林さんも「変わり種」として紹介していた、「ホラー映画の皮をかぶった舐めてたモノ」です。
というのは、人里離れた密室的空間に猟奇殺人鬼が現れ、一人また一人と斬殺していく──。というところまではよくあるホラー映画なのですが、被害者サイドに実はバリバリのサバイバリストがいた・・・。というのが本作の面白いところ。
殺人鬼も真っ青な展開に変貌していきます。
予告編
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『ザ・シューター/極大射程』
マーク・ウォールバーグが彼の魅力を最大限に発揮する「ザ・シューター/極大射程」。アフリカのエリトリアで偵察任務に就いていた米海兵隊の敏腕狙撃手ボブ・リー・スワガー。だが、その攻防で援軍に見捨てられ、相棒のドニーが命を落としてしまう。3年後、スワガーは一線を退き、愛犬サムとワイオミングの山中で隠遁生活を送っていた。そんなある日、彼の元に退役したアイザック・ジョンソン大佐とその部下たちが訪ねてくる。そして、全米各地を遊説する大統領に対して暗殺計画が浮上し、スワガーの経験から犯人が狙撃に及ぶ都市を割り出してほしい、と要請されるのだった。やがて、その都市をフィラデルフィアに絞り、現場で監視にあたるスワガーだったが…。
AppleTVより引用
舐めてた山男が実は元凄腕スナイパーだった!
今回紹介する映画の中では、別に舐められているわけではないのですが、それでもペイバックがめちゃくちゃ気持ちが良いのでご紹介いたします。
裏切ったヤツらはタダじゃおかない感が最高に気持ちが良い作品です!
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『96時間』
リュック・ベッソンが仕掛けるスタイリッシュ・タイムリミットアクション。父の愛が、パリの街を暴走する。18歳のアメリカ人少女キムが、初めての海外旅行で訪れたパリで何者かに誘拐された。偶然にもその事件のさなかにキムと携帯電話で話していた父親ブライアンは、命よりも大切な娘を襲った悪夢のような出来事に、ずたずたに胸を引き裂かれる思いを味わう。しかし、政府の元工作員として幾多の修羅場を潜り抜けてきた彼は、冷静さを失ってはいなかった。追跡可能なタイムリミットは96時間!異国の極悪犯罪組織に娘を奪われた父親は、自らの手で奪還すべく迷わず闇の世界へ飛び込んでいった!
AppleTVより引用
舐めてた誘拐した娘の父親が実は元CIAエージェントだった!
2000年に入って、本ジャンルの可能性を見いだしたのが本作『96時間』です。
誘拐犯との電話での会話で「必ず見つけ出して殺す」という発言を有言実行するあたり、ムチャクチャ痺れます。
この作品からリーアム・ニーソンの演じる役もアクション寄りに大きく変わりましたね。
予告編
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『沈黙の戦艦』
米海軍最大最強を誇るUSSミズーリ号がテロリスト集団にジャックされた。彼らの目的はミズーリ号に搭載されている核兵器の奪取。全面核戦争の危機に、コックとして戦艦に乗り込んでいた元SEALの秘密戦闘員、ケイシー・ライバックが立ち上がる。
U-NEXTより引用
舐めてたコックが実は元ネイビーシールズの対テロ部隊指揮官だった!!
それがケイシー・ライバック!
ご存知、映画にでれば全てを黙らせる男「沈黙シリーズ」のスティーヴン・セガール主演の「舐めてた相手が実はモノ」です。
ちなみに沈黙シリーズはここから始まりました。
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『パニッシャー』
密輸取引現場の銃撃戦で、裏社会を支配するセイントの息子がFBIにより殺された。憤怒したセイントは、息子を死に至らしめたFBI捜査官フランクとその家族を襲撃する。地獄のような惨劇の中ただ一人生き残ったフランクは、法に代わって自らの手で制裁を下すことを決意し、闇の私刑執行人“パニッシャー”へと生まれ変わる。
AppleTVより引用
舐めてた潜入捜査官が悪党専門の殺し屋になった!!
『狼よさらば』と同じで、「元」ではなく強烈なトラウマによって殺人マシンへと変貌を遂げるパターンです。
ちなみにマーベル原作で、『パニッシャー』の映画化は本作を含め3作品あり、ドラマシリーズも制作されている人気作品です。
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『マイ・ボディガード』
米軍の対テロ部隊で16年間も暗殺任務を遂行し、心と体に大きな傷を負ったジョン・クリーシー。生きる希望を失った彼を見かねた部隊の先輩レイバーンは、クリーシーに仕事を紹介する。それは、誘拐事件が多発するメキシコシティに住む、実業家ラモスの娘ピタの護衛だった。はじめは仕事に対して乗り気でなく、学校までの送り迎えの車中でも無愛想なクリーシーだったが、無邪気で優しいピタと接するうちに少しずつ心を開いていく。
AppleTVより引用
舐めてた子守が実は元CIA工作員でした!!
ということで、割と舐められがちなデンゼル・ワシントンがまたも登場。
なかなか凄まじい復讐劇ですよっ!
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『バトルフロント』
元麻薬潜入捜査官フィル(ジェイソン・ステイサム)は、一人娘マディの為に、かつての危険な仕事を忘れ、亡き妻の田舎で再出発を決意する。そんな親子に目をつける麻薬密売人ゲイター(ジェームズ・フランコ)。裏で町を牛耳る彼は、ある思惑のため親子を陥れていく。平穏な暮らしを望むフィルだったが、最愛の娘に危険が迫った時、彼の怒りはついに臨界点を超える。容赦なく襲い来る脅威から、たった1人、娘を守ることができるのか―?
AppleTVより引用
舐めてた親父が実は元麻薬潜入捜査官だった!
ということで当然といえば当然ですが、ジェイソン・ステイサムもやってます。
パッと見で舐めちゃダメや奴とわかりそうなものですが、舐めてかかるチンピラもジェームズ・フランコなら致し方がない気がしますね。
ちなみに本作はシルヴェスター・スタローンが自分用に書き起こした脚本だったのですが、ジェイソン・ステイサムに譲っています。
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『BECKY ベッキー』
母親を亡くした少女ベッキーは、父親の再婚相手を紹介されて滞在中の別荘を飛び出してしまう。そこに脱走した凶悪犯4人組が押し入り、ベッキー以外は人質にされてしまった。恐るべきキルスキルを駆使するベッキーの反撃が始まる。
AppleTVより引用
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『ノー・ワン・リヴズ』
「VERSUS」「あずみ」の北村龍平監督が、「タイタンの戦い」の人気俳優ルーク・エバンスを主演に迎え、ハリウッドで撮り上げたバイオレンスホラー。ハイウェイをドライブしていたカップルが、冷酷なギャング集団に拉致された。ところが、女性が殺されたことをきっかけに加害者と被害者の立場が逆転。実は恐ろしい本性を隠し持っていた男性は、恋人を殺された怒りから冷酷な殺人鬼と化し、ギャングたちを次々と惨殺していく。
eiga.comより引用
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おわりに
ギンティ小林さんをゲストに迎え「舐めてた相手が実は殺人マシンでした映画」ついて特集した回が、以下の記事から試聴することができますので、そちらもぜひチェック!
参考
「ナメてた相手が実は殺人マシンでした映画」になぜ我々は魅了されるのか?【イコライザー2公開記念】TBSラジオ