オススメ度 | (3/5) |
公開日 | 2020年 |
制作国 | アメリカ |
上映時間 | 97分 |
ジャンル | ドラマ コメディ |
- ビル・マーレイのダメ親父でもイケおじ感に注目!
『オン・ザ・ロック』はビル・マーレイ主演で贈る、かなり大人向けなロマンスコメディといった感じ。あえて語彙力を崩壊させて言うならば「THE・オシャレ映画」で、深夜に間接照明の部屋でそれこそカティーサークあたりをロックで(劇中、フィリップが飲んでいる)味わいながら観たい。そんな映画でした。
というのも本作の照明が絶妙でして、シックな背景を優しく照らすような映像が、まるで上品な絵を見ているかのような感覚にさせられるからです。
表だったテーマは”浮気”で、gender(性別に関する社会的規範)としてではなく、sex(生物学的な性別)としてテーマを掘り下げているように感じます。劇中フィリップ(ビル・マーレイ)から飛び出す数々のうんちくからもそう感じることができるでしょう。
しかしその裏に隠された”真の”とも言えるテーマは父と娘についてのように思えます。というのも本作は監督のソフィア・コッポラとその父フランシス・フォード・コッポラの関係が強く影響しているといいますし、ソフィア・コッポラとビル・マーレイは『ロスト・イン・トランスレーション』で若い頃に組んでおり、ビル・マーレイのことを兄のように感じていると語っています(年齢的には父親ですが)。
つまり馴染みの深いビル・マーレイを父親役に起用することで、より自分の経験を投影しやすくしていたのかもしれません。
そう思うと注目してほしいのは”腕時計”で、本作のラストでどう感じるかぜひ考えてみてほしい作品でした。
それにしても本作のビル・マーレイは、身内にいたら相当なダメな奴なんですが、外野から見ているとどうしても”男が”憧れてしまうおじ様像な気がします。だめなんですけどねw
そんな『オン・ザ・ロック』。是非ご鑑賞ください。
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結論『オン・ザ・ロック』を観たい人はAppleTV+一択です!