
オススメ度 | (4/5) |
公開日 | 2020年 |
制作国 | アメリカ |
上映時間 | 103分 |
ジャンル | アニメ |
- ケルト三部作完結編!
- 海外版『もののけ姫』!?
- まるで絵本が動き出したような映像に注目!
『ウルフウォーカー』はトム・ムーア監督によるケルトの伝説に着想を得たオオカミをテーマにした物語。よく海外版『もののけ姫』などと比喩されたりしてますね。
物語の流れとしては『もののけ姫』な気もしますが、「『もののけ姫』をオマージュしたかった」という感想や解説はちょっと安直な気もします。着想を得た元ネタがそもそも全然違うし、アニメ作品としての良さが全然違いますしね。血統が全然違う感じです。
ケルト神話とはアイルランドやウェールズで語り継がれた伝説のことで、本作はトム・ムーア監督によるケルト三部作の1作に数えられる作品です。(『ブレンダンとケルズの秘密』、『ソンブ・オブ・ザ・シー 海のうた』、『ウルフウォーカー』の3作をケルト三部作と呼ぶ)
『ウルフウォーカー』を始めとするトム・ムーア作品が凄いのは、まるで絵本がそのまま動き出したかのような、ここでしか見ることのできない独特なアニメーションだという点かなと思います。
絵本が動き出しかようなアニメーションに感じる源泉を1つあげるなら、奥行きや立体の表現の仕方がかなり特徴的なんです。子供が書く立体を本気で大人が映像化したと言えばわかりやすいかもしれません。絵本もそういった独特な構図をとっている作品が多くありますよね。
しかも作中の奥行きや立体の表現にルールがないので、全てのカットが斬新で絵を見てるだけでも飽きないんです。
神話の類型としては典型的な”変身譚”で、ケルト神話をはじめ神話世界には多くの変身譚が存在します。アニメにもCGが主流となった現代で全て手書きで制作されているというのも、映像が心をうつ要因の一つかもしれません。
そんな『ウルフウォーカー』。是非ご鑑賞ください。
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結論『ウルフウォーカー』を観たい人はAppleTV+一択です!