- ミュージシャンへの夢を諦め、ありきたりな日常を過ごし、つまらないことに不満を抱え、たまにパニック発作が起こる男の物語
- とにかくラストが最高!
- ありきたりで不満だらけの日々の中にも小さな幸せは存在し、そんな幸せを享受して人は日々を生きているということを教えてくれる!
オススメ度 |
公開日 | 2021年 |
制作国 | アメリカ |
エピソード数 | 10話(リミテッド) |
1話平均 | 30分 |
ジャンル | ドラマ コメディ |
『Mr.コーマン』はミュージシャンへの夢を諦め、ありきたりな日常を過ごし、つまらないことに不満を抱え、たまにパニック発作が起こる男のソフトストーリーなドラマです。
主演と制作を務めたのは『インセプション』や『ダークナイト ライジング』などのジョセフ・ゴードン=レヴィット。今の人生に明らかに満足していない男の日常を坦々と演じています。
悪いやつではないけど、心の芯の部分が自己中心的な感じが、ジョセフ・ゴードン=レヴィットの出世作でもある『(500)日のサマー』の主人公のようで、ともすると『(500)日のサマー』の主人公がそのまま歳をとったように見えるかもしれませんね。
残念ながら本作はシーズン1で終了しており、AppleTV+の中では人気を獲得できなかったようですが、個人的には非常にお勧め。というのもラストがめちゃくちゃ良いんです。
毎回冒頭には本作の主人公ジョシュ(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)が自分の胸を叩く音だったり、シリアルの箱を振る音など、様々な効果音をサンプリングしているシーンから始まり、このシーンの中でタイトルコールが行われます。
つまりサンプリングのシーンが『Mr.コーマン』というドラマのオープニングになっており、毎回違うオープニングが単純にオシャレだし、ジョシュがまだ音楽を諦めきれていないことも表現されているんです。
さらに凄いのが、このオープニングは1つ1つがラストへの伏線になっているんです。多重録音といえば、きっと感の良い方はピンとくるかもしれません。
ありきたりで不満だらけの日々の中にも小さな幸せは存在し、そんな幸せを享受して人は日々を生きているということを、音楽のちからによって、強い感動を与えてくれるラストだと思います。
またおそらく制作の途中でパンデミックが発生し、これをうまくドラマに組み込んだことにも拍手を捧げたいですね。俳優がマスクをしているドラマはなかなか見たことがないですし、とてもリアルタイムなドラマになっていると思います。
ただしラストまでのエピソードがあまりにも坦々としており、しかも屈折した男の日常を描いているので、どうしても暗いエピソードになりがち。なのでラストまで辿り着けなかった人が多かったことが多く人気が出なかったような気もします。
個人的にもラストを観るまでは正直、消化試合的にドラマを進めていました。ただ本当にラストは良いです!
というわけで『Mr.コーマン』、気になる方は是非ご鑑賞ください。
配信状況は上記の通り。『Mr.コーマン』はAppleTV+が独占配信している作品なので、AppleTV+でのみ鑑賞することが可能です。全話見放題で配信しているので、お試し期間中に解約すれば無料で全話見ることも可能です。
AppleTV+は全てオリジナル作品を展開している配信サービス。見渡す限りオリジナル作品で、配信オリジナルが好きな人にとって金脈のような配信サービスです。
どのドラマや映画もハリウッドで一度は見たことがある俳優が出演しており、スティーブン・スピルバーグなどの有名監督も参加しています。ここでしか見れないような掘り出し物を探している人にとって非常にお勧めな動画配信サービスとなっています。
結論『Mr.コーマン』を観たい人はAppleTV+一択です!