映画だらけのオレンチ 
- トム・クルーズが地面まで600mもある断崖絶壁のなか、命綱なしで撮影したロッククライミング！
- ダンスから着想を得たジョン・ウー独特なアクションシーンに注目！
- ド派手なトリックが飛び出るバイク・チェイスに注目！
| オススメ度 | (3/5) |
| 公開日 | 2000年 |
| 制作国 | アメリカ |
| 上映時間 | 123分 |
| ジャンル | アクション スパイ |
休暇中のIMFエージェント、イーサンに新たな指令が下る。元IMFメンバーのテロリスト、アンブローズが奪った殺人ウイルス「キメラ」と解毒剤の「ベレロフォン」を奪還するように命じられるが、チームに引き入れた女泥棒のナイアと恋に落ちてしまう。
U-NEXTより引用
『ミッション：インポッシブル２』は2000年に公開されジョン・ウー監督によるスパイアクション映画。
1作目の『ミッション：インポッシブル』はミステリやサスペンスなジャンルに比重を寄せたスパイアクションでしたが、本作はジャンルの方向性を大きく変え、ラブロマンスとアクションが融合したようなテイストに仕上げられています。
本作におけるアクションはダンスから着想を得たジョン・ウー独特な演出が施されており、イーサンのガンアクションやカーチェイスシーンなどのあらゆるアクションシーンにダンスの成分が加えられています。
これはジョン・ウーの趣味がダンスであることと、アクションシーンにダンスの華麗さを追求した彼の作風と言って過言ではないでしょう。（ジョン・ウーをハリウッドで有名にした『フェイス／オフ』も同様にダンスからアクションシーンのヒントを得ています）
イーサンが何回くらい無駄に回転したかを数えたら面白いかもしれませんね。無駄というと茶化しているように聞こえてしまいそうですが、リアルなアクションと比較した場合に発生する”無駄”なので、ジョン・ウー作品にとって”無駄”こそ”華麗なダンス味”を感じさせています。
あまりにもケレン味の強いアクションであるため、シリーズの中では何かと揶揄されがちな本作ですが、シリーズの成長にとってはかなり重要な役割を担っているように感じます。
なぜなら本作から大幅に過激なノースタントが増えてきているです。冒頭にロッククライミングのシーンがありますが、実際にトム・クルーズが地面まで600mもある断崖絶壁のなか、命綱なしで撮影しているというのだから驚きです。今だったら明らかに話題になっていたシーンでしょう。
そんな中実際に何度かジャンプシーンや片手でぶら下がるシーンも撮影したらしく、ジョン・ウーはその瞬間目を瞑っていたというエピソードが面白かったです。
またナイフの切先がトム・クルーズの目からわずか5mmほどのスレスレな状態で取っ組み合うアクションシーンがありますが、ここで使用されているナイフは本物なんですって。トム・クルーズ曰く「本物の方が演技に緊張感が増すから」とのこと。
さらにシリーズ後半からは特に顕著となったバイクチェイスですが、そんなバイクチェイスも本作から。元々カーチェイスだったシーンをジョン・ウーのひらめきでバイクチェイスに変えたようで、その派手や生身のトム・クルーズがより見やすいなどの理由からシリーズに脈々と受け継がれていくことになったのかなと思います。
そんなわけで『ミッション：インポッシブル２』、気になる方は是非ご鑑賞ください。
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配信状況は2023年7月27日時点のものです。
『ミッション：インポッシブル2』はDVDとブルーレイ、そして4KUHDのフォーマットで販売されています。特典のメイキング映像はおよそ60分ほどの尺で、それなりの見応えはあります。
特典にはジョン・うー監督による音声解説も収録されているので、より深く『ミッション：インポッシブル2』のことを知りたい人は購入も検討してみてください。
