- スティーヴン・キング原作の現実世界と異世界を行き来するダークファンタジー味のある作品!
- 亡くなった作家の未発表作品をめぐって、イカれたファンが未亡人に牙を向く!
- シスターフッドものとしても楽しめる一作!
オススメ度 |
公開日 | 2021年 |
制作国 | アメリカ |
エピソード数 | 8話(リミテッド) |
1話平均 | 50分 |
ジャンル | ホラー サスペンス ミステリー |
『リーシーの物語』はAppleTV+オリジナルで配信されているスティーヴン・キング原作のサスペンスドラマ。『It』や『ダークタワー』などのスティーヴン・キングなので、ホラー・ミステリー色が強めですが、根本的にはサスペンスだと思います。
そんな『リーシーの物語』ですが、まず注目したいのがキャスト勢です。主演はジュリアン・ムーア&クライヴ・オーウェン。悪役には『アメイジング・スパイダーマン2』や『クロニクル』のデイン・デハーン。脇を支えるのは『ヘイトフル・エイト』のジェニファー・ジェイソン・リーと『ボーン』シリーズ(『ボーン・アイデンティティー』、『ボーン・スプレマシー』、『ボーン・アルティメイタム』)のジョアン・アレンと、劇場公開映画の第一線を牽引する俳優だらけなんです。
むしろ劇場公開映画でさえ、ここまで豪華なキャストは珍しいと思います。
もちろんキャストにだけバジェットがかかっているわけではなく、VFXも一級品でファンタジーな世界と現実を行き来する物語なのですが、向こう側の世界もしっかりと世界観が作り込まれています。
スティーヴン・キング作品は異世界が登場するような作品が非常に多く、ともするとジャンルとしてはダークファンタジーが一番近いのかもしれません。さらに他の作品とリンクしていることも多く、例えば『ダークタワー』や『It』などは繋がりがあります。本作が他のスティーヴン・キング作品と繋がっているか否かは断定できませんが、『ダークタワー』と同じ”異世界訪問譚”という構造もあり、もしかしたらどこかで繋がっているかもしれませんね。
もう一つスティーヴン・キング作品で特徴的なのが主要な人物の職業が作家であることが非常に多いです。『スタンド・バイ・ミー』や『シャイニング』、『ミザリー』などちょっと挙げるだけでも、作家が主人公の作品がすぐに見つかります。もちろん本作の主演の一人クライヴ・オーウェンは著名な作家で、ともするとスティーヴン・キング作品に登場する作家たちはスティーヴン・キング本人の代弁者なのかもしれません。
そう考えると本作では非常に興味深い格言「ある時を境に登場人物たちが勝手に動き出す」というものがあるので、ぜひ本編で確認してみてください。
物語としては、亡くなった作家の未発表作品をめぐって、イカれたファンが未亡人であるリーシーを脅かすというもの。その陰で現実世界と異世界の謎が渦巻いているといった内容です。
作劇から異世界にかけられたミステリーを解き明かすような流れに感じますが、実際はクライマックスのカタルシスに向けた用意といった感じ。全ての要素がまとまって起きるカタルシスはなかなか気持ちが良いです。
物語の中心にはリーシー(ジュリアン・ムーア)を含んだ三姉妹がいるので、シスターフッドものとしても楽しめるかもしれません。
そんな『リーシーの物語』ですが、気になる方は是非ご鑑賞ください。
配信状況は上記の通り。『リーシーの物語』はAppleTV+が独占配信している作品なので、AppleTV+でのみ鑑賞することが可能です。全話見放題で配信しているので、お試し期間中に解約すれば無料で全話見ることも可能です。
AppleTV+は全てオリジナル作品を展開している配信サービス。見渡す限りオリジナル作品で、配信オリジナルが好きな人にとって金脈のような配信サービスです。
どのドラマや映画もハリウッドで一度は見たことがある俳優が出演しており、スティーブン・スピルバーグなどの有名監督も参加しています。ここでしか見れないような掘り出し物を探している人にとって非常にお勧めな動画配信サービスとなっています。
結論『リーシーの物語』を観たい人はAppleTV+一択です!