オススメ度 |
公開日 | 2023年 |
制作国 | イギリス アメリカ |
上映時間 | 117分 |
ジャンル | スリラー ドラマ |
- “テトリス”の知られざる歴史!
- ソ連を舞台にスリリングな三つ巴の争い
- 80’sの音楽でテンション爆上げ!
『テトリス』はタロン・エジャトン主演で贈る、世界中の誰もが知っているゲーム”テトリス”の、誰も知らなかったスリル満点な秘話を映画化した作品。言わずもがな実話を元にした作品です。
ソ連のプログラマーによって生まれた”テトリス”の販売権利を巡り、三つ巴とも四つ巴とも言える駆け引きが崩壊直前のソ連でスリリングに展開されます。
テトリスの販売権利が物語の核で、その権利もPC版の権利やコンシューマ版や携帯ゲーム版など細かく分けられ、さらにその権利を3つの企業で奪い合い、さらにソ連の中にも陰謀が渦巻いているので、決してわかりやすい話ではありません。
それでも”テトリス”らしくビット絵のグラフィックを上手く使ったり、一定の間隔で新しい展開を作り出すことで、とても見やすいスリラーな作品へと仕上げられているように感じます。
作る人が違ったら骨太で重厚──だけど観る人によっては退屈な会話劇になっていたかもしれません。(そっちも気になるけどw)
それでもある程度”テトリス”をめぐってどんな状況が起きているのかあらかじめ知っておいた方が、格段に本作は面白くなると思います。
まず本作に登場するテトリスの権利を争う企業は以下3つ。
- ミラーソフト社
- アンドロメダ・ソフトウェア社
- 任天堂(BPS)←主人公の派閥
さらにソ連政府の外国貿易協会であるELORG(エローグ)という組織も登場します。物語はこのELORGを中心に3つの企業が権利の奪い合いをする物語ということになります。
また奪い合いとなっているテトリスの権利は以下のように分けれています(実際はもっと複雑だったようです)
- PC版
- アーケードゲーム版(ゲーセンなどにおく機械)
- コンシューマ版(家庭用ゲーム機)
- 携帯ゲーム版
まずアンドロメダ・ソフトウェア社がテトリスを見出し、ELORGからPC版の権利を得ることに。
その後アンドロメダ・ソフトウェア社はELORGから受けたPC版の権利と、許可されていないコンシューマ版の権利とアーケード版の権利をミラーソフト社へ売却。
当然許可されていないためコンシューマ版の権利とアーケード版の権利はアンドロメダ・ソフトウェア社の詐欺。ミラーソフト社は事実上コンシューマ版の権利とアーケードゲーム版の権利を持っていないことになります。
そこへ本作の主人公、ヘンク・ロジャース(タロン・エジャトン)が現れ、ミラーソフト社からコンシューマ版の権利を買ったことで話がこじれていくわけです。
ヘンクは携帯ゲーム版の権利を直接買い取ろうとソ連国内に向かい、”テトリス”の権利がとてもこじれた状況になっていることを知るというわけです。
ここまで状況が理解できれば、元々見やすく作られているためかなりおすすめできる一作!さらに80’sのサウンドトラックが物語のテンションを爆上げしてくれます。
そんな『テトリス』。是非ご鑑賞ください。
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