「”勇気がある。傷もある。ありのままでいる。” この歌を必要とする人は大勢いる。」
──ゼンテイヤ。
「ラ・ラ・ランド」の記事を書いたとき、「ドヤァァ。」くらいの勢いで「グレイテスト・ショーマンの二人が作詞してるんだぜ!」と語ったのですが、
結構有名なのな!
ちゃんと調べたら周知の事実くらいの勢いで出るわ出るわ。
というわけで、「グレイテスト・ショーマン」の特典映像を含めた感想・解説行ってみます!
ざっくり今回はこんな感想!
・作詞作曲の二人が最高!
・良いものは作り手の情熱あってこそ。
・許すことってだいじ。
この作品はブルーレイに収録されている特典映像を参考にしています。
作品情報
グレイテスト・ショーマン
原題 :The Greatest Showman
上映時間:105分
制作年 :2017年
監督 :マイケル・グレイシー
楽曲 :ベンジ・パセック
ジャスティン・ポール
本作で特に注目したいのが、冒頭でも触れた作詞作曲のベンジ・パセックとジャスティン・ポールです。
この二人がいかにして本作の楽曲を手がけたのか、ブルーレイの特典にある「時を超える歌」がとにかく素晴らしいので是非そちらを見てほしいです。
制作開始当初は、いろんな作曲家たちに依頼をして曲を作ってもらっていたのですが、
この二人は誰よりも早く、かつ心に響く曲を送ってきたそうです。
驚くべきことに、あの名曲”THIS IS ME”は一晩で完成したそうですよ。それも移動中の飛行機の中で。
当然のように「ラ・ラ・ランドの作詞をした二人」というように語られていますが、実はこの二人の情熱的なアプローチで勝ち取ったものだったんですね。
“音楽は共通言語”とはよく言ったもので、その共通言語がもたらすパワーを「時を超える歌」の中で目に見える形にして証明してくれています。
というのも、レティ役のキアラ・セトルは表舞台に出演するつもりは全くなく、なんども監督の誘いを断っていたそうです。
しかし、”THIS IS ME”をワークショップで歌い出すと、いつの間にか皆の中心で力強く歌い出し、あっという間に会場は大熱狂となります。
この時レティ役が完璧に決まったそうです。
これはYouTubeでも見れるので、見たことのない方は是非一度ご覧になってください。
もう一つ、こちらもワークショップでの出来事ですが、
当時ヒュー・ジャックマンは顔の手術を受けていて、絶対に歌ってはならないと主治医に言われていたそうです。
しかし、ヒュー・ジャックマンは我慢することができず力強く歌い出してしまうのです。
この「時を超える歌」を見れば、良いものは皆作り手の情熱があってこそだとわかるはずです。
ぶっちゃけ本編より面白いかもしれません笑。
キャスト
・ヒュー・ジャックマン
・ザック・エフロン
・ミシェル・ウィリアムズ
・レベッカ・ファーガソン
・ゼンテイヤ
実際のP.T.バーナムとヒュー・ジャックマンが似ても似つかないという意見をよく見ます。
ただね、誇張して華やかに見せることこそが、彼に対するリスペクトであり彼の映画化には最もふさわしい表現なんじゃないかなと思うのですよ。
それでいうとね、もうこれ見よがしに誇張しまくれてるじゃないですか。
だって顔よし!性格良し!みんな大好き!のヒュー・ジャックマンなんですから。
あと、キレッキレに踊るゼンテイヤがまじ可愛いです。
あらすじ
貧しい家に生まれ育ち、幼なじみの名家の令嬢チャリティと結婚したフィニアス。妻子を幸せにするため努力と挑戦を重ねるフィニアスはやがて、さまざまな個性をもちながらも日陰に生きてきた人々を集めた誰も見たことがないショーを作り上げ、大きな成功をつかむ。しかし、そんな彼の進む先には大きな波乱が待ち受けていた。(以上、映画.comより)
感想・解説(ネタバレあり)
この映画を見て、劇団にやって来てからからいじめを受けていたり、不幸そうに見えた人っています?
バーナムが彼らを集めて、初めから最後まで陥れようとしているように見えた人はいます?
そういう風に見えた人ってほとんどいなく、むしろ活き活きとしているように見えたんじゃないでしょうか。
金儲けが目的だったとしても、初めからちゃんとパートナーとして描かれていたのじゃないでしょうか。
“見世物”というイメージとともに不謹慎だという意見が結構ありますが、それってやっぱ外野の意見なんじゃないかなーと思います。
感じるべきは外野の意見ではなく、彼らがどう感じているかです。
個性を活かして前向きに生きれる場所を見つけれたって、すげー喜ばしいことじゃないですか。
嫁の仕事柄、NHKの「バリバラ」という番組を何度か見たことがあるのですが、障害者の人たちって思っているよりもずっとずっと前向きなんですよ。
「いや、お前が下向きに思ってたんだよ。」と言われたらその通りなんですが、僕は「バリバラ」を見て考えが変えれた一人だと思います。
多分前向きになれるまでは、きっと計り知れない苦労があったかと思いますが、寝たきりな体をネタにしてお笑い芸人をやってる人までいるんですよ。
気をつけなければいけないのは、全員が前向きに思えているわけではないということです。
そんな人たちのために必要な歌であり、映画なんじゃないかなと。
ストーリーが薄く、簡単にバーナムを許してしまう点も指摘されたりしますが、
無償の許しも本作で大切なテーマだと僕は思います。
実際、P.T.バーナムは何度か破産を経験していますが、親指トムがバーナムを何度か助けているんですよ。
甘ったるくたっていいじゃないっすか。
人は唯一相手に許すことを伝えれる生き物なんだし、許して行こう!
ネルソン・マンデラはそうやって南アフリカを救ったのだ!
終わりに
最後まで読んでいただきありがとうございました!
まだまだブログを始めたてで拙い文章ですが、日々精進してまいりますので今後ともよろしくお願いいたします。
それではまた!