ミュージカル

映画「ラ・ラ・ランド」─ハッピーエンドを超える”何か”とは─ (ネタバレ・感想・解説)

「この映画には主演が4人いる。セバスチャンとミアと、LAの街と音楽だ。」
──デミアン・チャゼル。

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ということで今回は、監督の前作にあたる「ラ・ラ・ランド」を記事にしてみました!

今回はブルーレイに収録されている約138分の映像特典および、監督のデミアン・チャゼルと作曲を担当したジャスティン・ハーウィッツの音声解説を参考にしています。撮影の苦労話しや裏話もあったりするので読んでいってくださいね!

この記事はブルーレイに収録されている特典映像および音声解説を参考にしています。

作品情報

ラ・ラ・ランド

原題  :La La Land
上映時間:128分
制作年 :2016年
監督  :デミアン・チャゼル
音楽  :ジャスティン・ハーウィッツ
作詞  :ベンジ・パセック
:ジャスティン・ポール

監督は若きジャズ・ドラマーを描いた「セッション」で一気に注目を集めたデミアン・チャゼル。

音楽はデミアン・チャゼルの大学時代からの友人でありバンド仲間、映画「セッション」の音楽も手掛けたジャスティン・ハーウィッツさんです。

そして特に注目したいのが作詞の二人です。

初めてこの名前を見た方は、ここでよ〜く覚えていってくださいね!

驚くなかれこの二人、本作の後「グレイテスト・ショーマン」の作詞作曲を担当することになるのです。

「グレイテスト・ショーマン」の特典映像もすごく見応えがあるので、こちらもいつか記事にしたいと思います。

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しかも本作では、場面と旋律が完成している状態で、詩を後から作っていったというのだから驚きです。

音楽を愛し、音楽に愛された男4人が集結して、現代にミュージカルブームを巻き起こした作品を作ったのだと思うとなんかすごく感慨深くないですか?

間違いなく、今後も大活躍してくれる4人でしょう。

キャスト

・ライアン・ゴズリング
・エマ・ストーン
・ジョン・レジェンド

ライアン・ゴズリングの寡黙な演技もさることながら、本作は何と言ってもエマ・ストーンですよね!

どの衣装で見ても息を呑むほど美しいし、その演技の素晴らしさたるや。

1作で何作分もの演技を使い分けていましたね!歌、踊り、夢見る少女として、現実を目の当たりにする少女として、女優として─。

あらすじ

オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミアは、ピアノの音色に誘われて入ったジャズバーで、ピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする。そして後日、ミアは、あるパーティ会場のプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセバスチャンと再会。初めての会話でぶつかりあう2人だったが、互いの才能と夢に惹かれ合ううちに恋に落ちていく。(以上、映画.comより)

感想・解説

デミアン・チャゼルが本当に作りたかった映画

今回ブルーレイに収録されていた特典映像には監督や出演者へのインタビューも豊富で、かなり内容が濃いものでした。

監督のデミアン・チャゼルいかに本作に情熱を注いでいたかがよくわかります。

というのも公開の6〜7年前、彼がジャスティンと共にLAに訪れた頃から構想がスタートします。

しかし出資者は一向に現れず、現れたとしても音楽のジャンルを変更されてしまったり、エンディングを180度違うものにされてしまったりして、話が進まないまま暗礁に乗り上げてしまいます。

そこで制作したのが「セッション」だったそうです。

蓋を開けてみると「セッション」は大成功し、「ラ・ラ・ランド」を作れるだけの資金が集まり、今回の公開まで至ったそうです。

「ラ・ラ・ランド」が「セッション」を作り、「セッション」が「ラ・ラ・ランド」を作ったと思うとなんだか感慨深いですね。

ここまで読んで気づいた方もいるかと思いますが、この「ラ・ラ・ランド」は監督や主演俳優たちの実体験を元に作られているのです。

オーディションでミアが酷い扱いをされるのもライアン・ゴズリングの実体験が元になっているそうで、

ライアン・ゴズリングが若い頃、あるオーディションで泣く演技をしていたそうなのですが、その時キャスティングの担当者が本当にその場で電話に出たそうですよ。

このように、本作はLAに出てきた若者が、夢の模索と現実に葛藤する物語なんですね。

素人からピアニストへ

突然ですが、本作のライアン・ゴズリングさんは本当にピアノを弾いていると思いますか!?

 

 

正解はYESです!

まぁ本当に弾いているってスゲェーなと思うところなんですが、もっとすごいのは撮影が開始される4ヶ月前までライアン・ゴズリングはど素人だったんですって!

なかなか酷かったらしく、スタッフ側は代役を探すのに必死だったし、デミアン・チャゼルはCGでなんとかするかな〜くらい思ってたそうです笑。

撮影開始直前にデミアン・チャゼルは練習の成果を聞いたのですが、多分他のスタッフには信じてもらえないだろうなと思い、スマホで動画を撮影して拡散したくらいだそうです笑。

それでも撮影開始当日には代役を用意され…笑。

で、蓋を開けてみたらあの演奏力です。次の日から代役は来なかったそうですよ。

ハッピーエンドを超える”何か”とは

本作のエンディングはハッピーエンドではありません。

これは監督のデミアン・チャゼル本人が言っていたことなので揺るぎがないです。

うっわ、なんかすげー楽しい気分!!

とはならないですしね。

ただし、ハッピーエンドでなければバッドエンドなのでしょうか?

それは違います。

ララランドにはハッピーエンドよりも深い何かがあります。

二人が別れた理由は明確には示されていないので、結局のところ観る側にどう感じるか委ねられているのですが、

僕は制作のフレッド・バーガーさんがラストで伝えたかったという、

人生を変えてくれた人への愛は消えない。

という想いに深く共感しました。

お互いが夢見た人生に身を落ち着けて、心に残り続けるエールを二人は贈り合ったのです。

理想と現実。二つの人生を一気に畳み掛けられるので、そのエールを贈り合う瞬間は強烈に脳裏に残るのです。

「大切なのは結ばれることではなく、人生を豊かにする誰かと出会えたこと。愛と夢が一体になった形が描かれていると思う。」
──フレッド・バーガー(プロデューサー)。

「二人は別れたが幸せな日々もあった。別れたからこそ記憶は美しく鮮明になる。思い出に勝るものはないからね。」
──デミアン・チャゼル。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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