- 前2作の良いところを抽出したバランスの良い作品!
- 私生活を深掘りし、イーサン・ハントに人間味を与えた作品!
- 前2作を合わせたよりも豊富なアクションシーン!
オススメ度 |
公開日 | 2006年 |
制作国 | アメリカ |
上映時間 | 126分 |
ジャンル | アクション スパイ |
『ミッション:インポッシブル3』は2006年に公開されたトム・クルーズがプロデュースするスパイアクションシリーズの第三弾。
監督は『スタートレック』や『スターウォーズ エピソード7 フォースの覚醒』など、数々のブロックバスター作品を手がけるJ・J・エイブラムス。本作はそんなJJの初長編監督作となります。オファーまでの経緯はJJが制作したスパイドラマ『エイリアス』をトム・クルーズが鑑賞し、JJに可能性を感じたためらしい。
前2作とは監督が違うため当然と言えば当然ですが、全く違った雰囲気の作品に仕上がっています。
これがJJらしさなのか、JJをしっかりと分析したことがないので言及することはできませんが、少なくとも作劇はドラマ畑出身の監督らしい構成になっていると思います。
とりわけ顕著なのは、本作のアヴァンタイトル(オープニング前のプロローグシーン)に現れていますね。本作のアヴァンタイトルですが、なかなか強烈なシーンから始まりその後の展開が気になるようなタイミングでオープニングとなります。
“その後の展開が気になる”というのがミソで、ドラマで言うところのクリフハンガー的(次のエピソードや続編が気になる終わり方)な効果を与えています。
今後シリーズで主流となる”劇中のハイライトのようなオープニング”ですが、物語がどうなるか予想させたくないため本作では採用されていないです。
また本作はイーサンの私生活を深掘りした作品で、こちらも人物描写を得意とするドラマのノウハウならではの物なのかなと思います。
ドラマは映画よりもバジェットが少ないことから各エピソードで派手なシーンを作れるわけではないため、いかに登場人物を魅力に感じてもらうかが、重要なポイントになります。
かと言ってアクションが控えめなわけで無く、前2作を合わせても本作の方がアクションシーンが多いです。トム・クルーズのノースタントも健在で、本作の99%のアクションシーンはトム・クルーズ本人が演じています。
本作の印象を総括するとクリフハンガー的に先の展開に興味を与え、登場人物の人となりを深掘りし、豊富で見応えのあるアクションシーンと、前2作の良いところを抽出したバランスのいい作品に仕上がっている印象です。
『ミッション:インポッシブル2』のDVD特典で「トムのアクションシーンを見るのが怖かった」とジョン・ウーが言っていたのを見たJJが、「全く同じ経験をした」と言っていたのが面白かったです。
振り子で隣のビルに潜入するスタント、爆風に吹き飛ばされ車に打ち付けられるスタントなどなど、すべてトム・クルーズ本人が演じています(振り子のシーンは実際のビルで演じているわけではありませんが、巨大なセットを組んで実際に振り子は再現しています)。
そんな映画のためには危険なスタントも辞さないトム・クルーズですが、車を避けながら道路を逆走するスタントだけは「極力やりたくない」と語っています。他の派手なアクションに比べれば地味ですが、危険度はかなり高く、ドライバーとの信頼関係がないとできないスタントですよね。
そんなわけで『ミッション:インポッシブル3』、気になる方は是非ご鑑賞ください。
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『ミッション:インポッシブル3』はDVDとブルーレイ、そして4KUHDのフォーマットで販売されています。特典のメイキング映像はおよそ60分ほどの尺で、それなりの見応えはあります。
特典にはJ・J・エイブラムス監督&トム・クルーズによる音声解説も収録されているので、より深く『ミッション:インポッシブル3』のことを知りたい人は購入も検討してみてください。