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映画の楽しみ方(理論編)『あなたうちのジョンが…理論』

オレンチ
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はじめまして!オレンチと申します。

今回は映画の見方がちょっと変わるかもしれない映画理論、「あなたうちのジョンが」理論についてお話ししていきます。

「あなたうちのジョンが」理論とは

「あなたうちのジョンが」理論とは映画監督の三宅隆太氏が提唱した映画理論。ホラー映画やモンスター映画などでよく利用される手法で、登場人物や観客に危険を知らせる効果を持った演出です。

ジョンとは飼い犬の名前を例にしたものなので、ジョンという名詞が重要なのではなく、【飼い犬】という点が重要になってきます。

猫も犬もペットとして人々の生活に幸せを与えてくれる存在ですが、自由気ままなイメージのある猫に対し、飼い犬は基本的に規則正しく生活しているイメージを持っています。

そのため、飼い犬が普段とは違う吠え方をすることで登場人物に異常を知らせてくれます。

警報音とは異なり「何か変かも?」と思わせるのが重要なポイント。幽霊やモンスターの存在に対して敏感な主人公にのみ危険が迫っていることが伝わるので、ノーテンキな登場人物が犠牲になる流れを持っていますね。

例えば『ターミネーター2』において、ジョン・コナーの義両親野本へT-1000が訪れるシーンはまさに「あなたうちのジョンが」理論と言える演出がされています。

また『ファニーゲーム U.S.A.』で飼い犬が吠え続けたあと、急に静かになるような演出は「あなたうちのジョンが」理論に基づいていると言えるでしょう。

上記で紹介したような映画や、その他のホラー映画・モンスター映画など「あなたうちのジョンが」理論が扱われるような映画の場合、人が襲われる瞬間を楽しみに待っている方が大半だと思います。

つまり「あなたうちのジョンが」理論は、登場人物をモンスターやスラッシャーの元へと誘うトラップのように作用し、主人公へ危険を知らせ物語を先へと進めるスイッチのような役割を持った演出のことを言います。

また猫を利用した映画理論もあるので、ぜひこちらも合わせてチェックしてみてください。

映画の楽しみ方(理論編)『なんだネコか理論』 映画の楽しみ方(理論編)『なんだネコか理論』

ちなみに「あなたうちのジョンが」理論はライムスター宇多丸氏がパーソナリティを務めるラジオ番組『アフターシックスジャンクション』の前番組『ウィークエンドシャッフル』の中で紹介されました。

『アフターシックスジャンクション』は月曜日〜金曜日の18時から3時間、カルチャーについてさまざまな視点から掘り下げている番組。radikoやspotifyから聴くことができるので、ぜひぜひ聴いてみてくださいね。

また三宅隆太氏もspotifyでご自身の番組を持っており、こちらも面白いのでぜひ聴いてみてください。

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