- 11体もの東宝が誇る怪獣が大集結した怪獣アッセンブル映画!
- SFブームに乗っ取った近未来設定!
- シリーズとしてはかなり攻めた怪獣のゴア描写あり!
オススメ度 |
公開日 | 1968年 |
制作国 | 日本 |
上映時間 | 89分 |
ジャンル | 特撮 アクション モンスター |
『怪獣総進撃』は1968年に公開された特撮映画で、ゴジラシリーズの第9作目に当たる作品。
特撮部の監督は前作『ゴジラの息子』から引き続いて有川貞昌が続投、ドラマ部の監督は再び本多猪四郎が返り咲いています。
そんな本作『怪獣総進撃』は11体もの東宝が誇る怪獣が大集結した、『アベンジャーズ』感溢れる作品です。アンギラスやクモンガなどゴジラシリーズに登場した怪獣もいれば、マンダやバランなどゴジラシリーズとは関係のない東宝特撮からも集まってきており、まさに東宝ユニバースといったところですね。
さらに同年公開の『2001年宇宙の旅』の助けもあってか、SFブームに乗っ取った近未来という設定が施されてもいる作品です。
後年のゴジラ作品には人間がメカに搭乗し、怪獣達と戦う作劇が多く登場しますが、本作はその前進とも言える作品かもしれません。
ちなみに前作『ゴジラの息子』が興行的に失敗をしてしまったことから、本作が最後のゴジラ作品とされていた噂もあったようですが、本作の音声解説の中で撮影助手だった谷 清次は否定をしています。
確かにシリーズとしてのマンネリは否めず、怪獣達のアッセンブルと近未来という新しい要素はあるものの、どちらも薄く貼られた氷のように、表面上だけしか考えられていないので、シリーズに革新的な変化を与えることはできていません。
あまつさえ怪獣達のアッセンブルと入っても、1カットしか登場しないような怪獣だらけで、メインで登場する怪獣は実はいつも通りの面々だったりもします。
怪獣達が隣接する島々に集められた怪獣ランドの設定はとても斬新で、舞台設定的にかなり期待感を感じられるだけに怪獣ランド自体はほとんど活用されなかったのが少々残念でした。
特撮的な真新しさを探すと、特技監督が円谷英二から有川貞昌に代わった違いがあります。実は前作『ゴジラの息子』でも確認できた変化なのですが、本作や『ゴジラの息子』は敵怪獣が確実に絶命するんです。
しかも怪獣のゴア描写と言ってもいいくらい激しいもので、こう言った描写は円谷英二時代には絶対に見られない描写でした。これは円谷英二が徹底的に怪獣の残酷描写を避けていたためで、有川貞昌はもう少しリアリティを持った描写に意識があったのかもしれませんね。
ドラマ部は本多猪四郎が返り咲いたことから、演技の細かい部分を見ることができます。例えば土屋嘉男が演じる大谷博士が、劇中とある事件を起こしますが、その直前に画面の端で誰からか指示を受けているような仕草をしているんです。
そういったディティールの細かさこそ、本多猪四郎や昭和初期のゴジラ映画を支えてきた俳優陣の良さかなと思います。
そんなわけで『怪獣総進撃』、気になる方は是非ご鑑賞ください。
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『怪獣総進撃』はDVDとブルーレイのフォーマットで販売されています。
ブルーレイに収録されている特典は以下の通り。
- 劇場予告
- チャンピオン祭り版本編
- ゴジラたちの討ち入り 小林夕岐子
- 怪獣総進撃 井上泰幸の美術世界
- 「巨竜マンダ」「怪獣オリンピック」「オール怪獣集合せよ!」8mm+ソノシート
- 絵本「巨竜マンダ」「怪獣オリンピック」「オール怪獣集合せよ!」(静止画)
- 劇場パンフレット(静止画)
- オーディオ・コメンタリー(谷 清次/聞き手 倉敷保雄)
ゴジラシリーズの特典はなかなか豪華で、特に毎回オーディオ・コメンタリーが面白いです。
本作のオーディオ・コメンタリーは本作で監督助手を務めた谷 清次による音声解説となっています。
特撮ファンなら十分に価値があると思いますので、ぜひ購入も検討して見てください。