目次
- シリーズでは初めて子供が主人公となった作品!
- 怪獣映画というよりも、少年の成長譚的な目線での鑑賞推奨!
- 「円谷英二」がクレジットされる最後の作品
オススメ度 |
公開日 | 1969年 |
制作国 | 日本 |
上映時間 | 70分 |
ジャンル | 特撮 アクション モンスター |
『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』は1969年に公開された特撮映画で、ゴジラシリーズの第10作目に当たる作品。
これまで特撮部とドラマ部(本編)の2班体制で制作が進められてきたゴジラシリーズでしたが、家庭用テレビの登場などの影響あってから劇場映画はかなり下火になってしまい、予算削減のため初めて1班体制で製作された作品です。
この頃からターゲットが子供を強く意識していたのは明かでシリーズでは初めて子供が主人公となっています。
1班体制の影響あってか、ほぼドラマ部で完結するような物語になっていて、特撮部は少年の夢としか登場しません。考え方を変えると怪獣が登場しない唯一のゴジラ作品なのかもしれません。
また監督はドラマ部の本多猪四郎のみ、と言うことで、他のゴジラ作品よりもロケ撮影が非常に多いのも印象的でした。
タイトルや予告編が悪く、『怪獣大進撃』に続く怪獣オールスター映画なのかと感じますが、登場するのはほぼゴジラ、ミニラ、ガバラのみで、他の怪獣たちは過去作品の映像を使っただけで、オール怪獣と言うにはあまりにも手抜きに感じてしまいます。
しかし視点を変えて、少年の成長譚的な目線で見れば、第一印象や世間の評価ほどは悪くないのかなとも思います。
驚くべきことに本作のミニラは人間の言葉をしゃべるのですが、なんとかミニラの子供人気を獲得したいと奮闘する東宝の苦肉の策だったのでしょう。
おかげで一郎少年とミニラの状況(どちらもガキ大将にいじめられている)がリンクしていると言うことが理解しやすくなってはいますが、やっぱり怪獣がしゃべるのは御法度中の御法度ですね。
これでミニラの人気が爆発するわけもなく、本作を最後にシリーズからミニラは姿を消すことになります。
ここからより一層、子供をターゲットにした作劇が行われていくゴジラシリーズですが、これは東宝の意向によるもので作り手たちは1作目のような社会問題に警鐘を鳴らした作品を作りたかったといいます。
本作の冒頭で、さまざまな工場やトラックが行き交うモンタージュが映し出されますが、これは「社会問題を扱いたい」とする作り手たちのせめてもの抵抗だったのかもしれません。
本作の封切りから数年後に公害問題が大きな話題となるので、やはりゴジラシリーズのスタッフたちは社会問題への先見の名があったのでしょう。
ちなみに劇中「モーレツ」とか「やったぜベイベー」などと言ったフレーズが何回か飛び出しますが、これは当時の流行語大賞だったため。
そして本作で「円谷英二」がクレジットされる最後の作品となりました。
そんなわけで『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』、気になる方は是非ご鑑賞ください。
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