事実上暗礁に乗り上げてしまったDCエクステンデッド・ユニバース(以下、DCEU)ですが…
なんか単発はすげー調子いいよね!
「アクアマン」の前評判めちゃくちゃいいじゃないっすか!
モモア単独作品は初めてなのでめっちゃ楽しみにしております。
4月公開の「シャザム」はどうなんですかねー。個人的にはぜんっぜん興味湧いてないんですけど、これから盛り上がってくるのかな?
というわけでサクッと作品紹介して感想に参ります。
今回はざっくりこんな感想です。
・ジェイソン・モモア最高!
・海中バトルが革命!
・ジェームズ・ワンって撮り方上手いよね
作品情報
アクアマン
原題 :Aquaman
上映時間:143分
制作年 :2018年
監督 :ジェームズ・ワン
とりあえず、触れておかなければならないのは監督のジェームズ・ワンですね!
「ワイルドスピードスカイミッション」の~ってよく紹介されていますが、むしろ「ワイルドスピードスカイミッション」を監督したことが特殊で、本来はゴリゴリホラー系監督ですからね。
「ワイルドスピードスカイミッション」の成功がたまたまだったのか、才能だったのか─。
「アクアマン」はジェームズ・ワンの手腕が問われる作品でもありますね!
ちなみにですが、「タイタニック」のジェームズ・キャメロン(SFが得意)然り、「スパイダーマン」のサム・ライミ(スプラッターが得意)然り、と得意なジャンル以外のジャンルを監督した作品は面白くなる!という僕調べのデータがあるので、本作は期待が持てそうです。
キャスト
・ジェイソン・モモア
・アンバー・ハード
・ウィレム・デフォー
・パトリック・ウィルソン
・ドルフ・ラングレン
・ニコール・キッドマン
・テムエラ・モリソン
一言で言うならばホクホク。
て言うかドルフ・ラングレンじゃん!知らなかったよ!あんたこっちにも出てたんか。
ジェイソン・モモアとドルフ・ラングレンとは…。肉厚共演を期待していいのかどうかが僕的注目すべき点ですね。
さらにスターウォーズフリークとしては、テムエラ・モリソン a.k.a ジャンゴ・フェットが久々にスクリーンで観れると言うことで興奮気味でございます。
あー、そうか。モモアとモリソンはサモア繋がりか。だから親子か。納得。
感想
な〜んだ。ジェームズ・ワンは天才だったのか。
ドルフ・ラングレンとの肉厚共演はまるでかすりもしなかったですが、
僕的には控えめに言って革命です。
マジで娯楽てんこ盛りの超娯楽大作でした!!!
ジェイソン・モモアである理由
突然ですが、なぜジェイソン・モモアがキャスティングされたのかご存知ですか?
ずばり正解は顔です。
いやいや、ふざけてないふざけてない。
もともとアクアマンは金髪で、どちらかというと細身の優男で、イルカに育てられたという過去を持っていてですね、
本家アメリカでも「いやいや、イルカて。」「魚と話す男。」あ、それ言っちゃう?とばかりにバカにされがちなヒーローだったそうです。
そこでDCサイドはもうバカにさせん!とばかりに原作とは真逆のジェイソン・モモアを起用したというわけです。
じゃぁジェイソン・モモアのキャスティングは正しかったのか!?
これはもう大正解でしょう!
最初から最後まで、モモアの色気堪能映画でした!
マジでここまでジェイソン・モモアにハマるとは思ってもみなかった。
ロックスターのノリで海賊をなぎ倒すモモア、首振りだけで前髪をかき上げるモモア、人質のハッピーアワーを気にするモモア、写真を頼まれて気を良くするモモア、
男らしくピックアップトラックのドアを閉めるモモア、トラック運転するモモア、追っ手にビビって奇声を上げるモモア、砂漠に落下するモモア、
おしっこをギャグにするモモア、それにどん引くアンバーハード、メラ姉さんを気遣って一緒にバラを食べる優しいモモア、トライデントを持った姿が超絶王者なモモア。
あまりにジェイソン・モモアにハマり、画像検索していたらどれが犬か判断がつかないこんなモモアまで。
あ〜モモア最高です。あの首だけでやる前髪のかき揚げ方、やってみてぇです。10cmくらいしか前髪ないけど。(あれってもろロックスターだよね?)
結局、ジェイソン・モモアに心を奪われ帰りがけに「コナン・ザ・バーバリアン」をポチッと行きました。
そしてテムエラ・モリソンとの熱い抱擁が観れただけでも十分僕得な作品でありました。
控えめに言って革命!
何が革命って海中バトルがこんなにも楽しいとは思っても観ませんでしたよ!
スピード感があるってことはもちろんなんですが、スーパーマンやワンダーウーマンが空中で戦っているよりも、海中の方がすごく自然に感じるんですよ。一応泳いでるから説得力があるのかな?なんでだろ。
それでいて、拳と拳がぶつかった瞬間とか視覚的にもすごくわかりやすいし。
とにかくこんなにスケールがでかく描けるとは思ってなかったんですよね。
そもそもジェームズ・ワンは空間をちゃんと理解して映像を作るのが非常に上手いですね。
冒頭のアトランナ女王の戦闘シーンは、スピーディーかつ迫力があるのにも関わらず、家のどこに誰がいて何があって今どこにいるのか─というのが非常にわかりやすく作り込まれていたかと思います。
さらに、ブラックマンタと追いかけっこする一連のシークエンス(ロケーションを忘れました…)は特に空間の使い方が顕著に出ていたと思います。
あれだけ複雑な街並みで、どこで誰が何をやっているか、お互いの距離感までちゃんと掴める絵作りになっていましたね。
できる限りカット割りをせず長回し風に編集された功績ですね。アクション映画はこうでなければ。
ただ、ラストの合戦シーンは少し退屈だったかなと。最近ヒーロー映画はいつも合戦してない?
あと、船底をフィールドにして戦う最後の決闘はすごくかっこよくてよかったんですが、散々アトランティス人の丈夫さを見せつけられてきたので、スクリューが余裕で後頭部に負けんじゃねぇの?とあまり緊張感を持てなかったです。
海中のシーンでいうと、ネット上で「ラッセンの絵が〜」と話題ですが、これは本当に的を得てますよね!まさにラッセンの絵がそのまま動いてる感じでした!
ちなみにアクアマン体験がしたかったらフライボードを試しましょう。楽しいですよ。
娯楽作てんこ盛り!
「ゲームオブスローンズ」のような王座争奪戦という宿命的なお話であり、「インディジョーンズ」のような宝探しな側面もあり、「スターウォーズ」のようなスペースオペラ的でもあり─。
その全てが違和感なくスムースに繋がってるんですよ。
こりゃ140分超えていたとしても飽きなくて当然ですよね。
各王国を紹介するテロップの使い方なんてモロにスペースオペラを意識してますよね。
スペースオペラとは
「スターウォーズ」とか「ガーディアンオブギャラクシー」みたいな、いろんな惑星で多種多様な文化・文明が存在するSF作品をいう。(だいぶざっくりですが…笑)
あとは、いろんな撮影方法に意欲的に挑戦もしていましたね。
冒頭に海賊の銃に視点をつけて、FPS的な一人称視点を試したり、ブラックマンタが落下していくシーンにはGOPROで自撮りしているかのような映像にして、臨場感を煽ったりと。やりすぎない程度だったので映像もありきたりにならなく好印象でした。
ニコール・キッドマンも変わらず美しいですが、もっと美しい姿が見たい人は「アイズ・ワイド・シャット」を見ましょう。開始5分で下僕になれますよ。
終わりに
とにかくベタ惚れで大好きな映画でした。
それだけに本当にDCEUが惜しくてなりませんね。
なんで単独作をじっくり進めて「ジャスティス・リーグ」というクロスオーバー作品に挑まなかったんだろう…
来年「バットマン」の単独作品が公開され、再来年「ジャスティス・リーグ」が公開されるユニバースに移動したい…。
まぁ本国でも調子いいみたいですし、これだけの出来ならきっと日本でもヒットするでしょう!というわけで続編楽しみにしています!
来たれモモアブーム!!!