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映画『ワンダーウーマン』─アマゾン戦士達はガチのアスリーだった─(ネタバレ・感想・解説)

「僕は”驚異的(ワンダー)”という言葉が彼女そのものだと思う。彼女の本質を見事に言い表している。”いい驚き(ワンダフル)”ばかりではないところから発見もある。」
──グレッグ・ルッカ(コミック作家)。

DCEU4作目、単品作品としては『マンオブスティール』以来の2作目ですかね?『スーサイド・スクワッド』は単品じゃないよね?w

『アクアマン』が”海のバーフバリ”と呼ばれるほど絶好調なので、『ワンダーウーマン』も改めて特典映像を鑑賞し、掘り下げてみました。

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作品情報

ワンダーウーマン

原題  :Wonder Woman
上映時間:141分
制作年 :2017年
監督  :パティ・ジェンキンス

キャスト

・ガル・ガドット
・クリス・パイン
・ロビン・ライト
・コニー・ニールセン
・デビッド・シューリス

あらすじ

女しかいない島で、プリンセスとして母親に大切に育てられてきたダイアナ。一族最強の者しか持てないと言われる剣に憧れ、強くなるための修行に励む彼女は、その中で自身の秘められた能力に気付く。そんなある日、島に不時着したパイロットのスティーブとの出会いで、初めて男という存在を目にしたダイアナの運命は一転。世界を救うため、スティーブとともに島を出てロンドンへと旅立つ。(以上、映画.comより)

感想・解説・ネタバレ

DCEUの見事なキャスティング

とりあえず第一印象から言うと、キャスティング見事!な作品でした。

とにもかくにもガル・ガドットのハマり方ですよね。

もう彼女以外ダイアナ役をやる女優が思い浮かばないほどドハマりしてると思います。

これ、クリストファー・リーヴ以来のウルトラキャスティングなんじゃないでしょうか。

というかDCEUは軒並みキャスティングはいいですよね。キャスティングは…w

MCUのキャスティングも見事なんですが、DCの方が歴史が古い分どうしてもヒーロー達がダサくなってしまいがちで、これをカッコよく見せようと思うとなかなか難しいことだと思います。

それを軒並み第一印象は『良いじゃん…。』な印象を植え付けてくれていてるんじゃないでしょうか。

それこそヘンリー・カヴィルのスーパーマンも大正解だと思いますし、続投できるか問題を抱えているベンアフ版バットマンもかなり好きです。

デッドショットは置いといて、マーゴット・ロビーのハーレイ・クインだってもはや他の人は考えられないくらいですよね。

そんな中でのガル・ガドット。

アニメ版のワンダーウーマンを初めて観た頃がいつかは忘れてしまいましたが、その時の印象は、めちゃくちゃ強そうなゴリラ女っていうイメージで、お世辞にも美人キャラという印象は皆無だったんですがっ…!

今回映像化されたダイアナ a.k.a ワンダーウーマンは”ゴリラ女”をそっくりそのまま”美人”にすり替えて、誰もが納得のいくワンダーウーマンに仕上げて来ました!

ガル・ガドットがイスラエル出身で兵役義務を果たしていることが関係してるのかもしれませんが、まぁとにかく動けるアクション女優として、金髪爆弾姐さんの背中を追えるくらいには世間に印象を与えたんじゃないでしょうか!?

走ってる姿とかアスリートだったでしょw

アマゾン戦士達はガチのアスリーだった

ただですね、『ガル・ガドットがハマってる!』『さすが兵役を果たしただけはある!』と彼女だけで完結してしまうにはあまりにも他のアマゾン戦士に失礼になってしまいます。

詳しくはメイキングを観ていただきたいんですが、第一幕で活躍するセミッシラのアマゾン戦士たち。

彼女達は、女優だったり元アスリートだったり、現役の警官だったりと色んな職業の方達が集められているんですが、彼女達は数ヶ月間ガチでアスリート並みの訓練を受けているんですよ。

なんならこのメイキングシーンで目頭が若干熱くなってしまいましたw

助け合いながら訓練に挑む姿がまじでクッソかっこいいんですよ。

機会があれば是非メイキング観ていただき、ディテールの拘りを感じていただきたいなと思います。

唯一のミスキャストと第三幕

ここまでかなりキャスティングを褒めてきましたが、ラストで痛恨のミスですよね。

アレスの役はシューリスじゃねぇ……。

デヴィッド・シューリス自体は嫌いじゃないし、『ディボーシング・ジャック』とか好きな作品は沢山あるんですが、完全に体育会系ではないっすよね…。鎧とか似合わねぇし。隙間からチラつく団子鼻きになるし。

そもそも第三幕の対アレスシーンは殆どが退屈でした。

無理矢理な漫画的というか、だっさいスローモーションが続くし、ブチギレた後の無双シーンとか殺陣がしっかりしてないからめちゃくちゃださかったと思います。

ただ、スティーブとの会話の内容をずらして見せるのは良いなと思いました。

言ってることはありきたりなことなんですが、演出に負けて少しグッと来ちゃいました。

無駄に長い140分

さらに冷静に考えてみると結構不要なシーンだったり間抜けなシーンが多かったりするんですよね。

特に晩餐会のシーン、あそこは軒並みひどいですね。

トレバーがあれで潜入できたこと自体大疑問なんですが、ダイアナが変装するシークエンス諸々都合よく行き過ぎだし、会場内でダイアナの背中にモロ分かりの剣ね。

えっ、?け、剣?笑わせようとしてる?ってなるわw

何をどう考えたらあれで隠せてると思えるんでしょう?w

真面目なシーンとは思えないほど間抜けな格好だったと思います。

剣でいうともう1シーン、アレスの正体がわかった瞬間、ダイアナを背中から捉えたアングルで、背中に手をやって『あっ。剣ない…。』と言っているかのようなショットで一旦トレバー達へ─。

再びダイアナに戻ると同じアングルで、手に剣を持って天井から飛び降りて来たかのようなショットになるんですが……この一連の流れ必要!?w

まぁそりゃ、さっき天井に刺したまんまだから正しいと言えば正しいけど、すげーバカに見えるし、アレスも『待ってくれてたんだ…w』って思いました。

あと、クライマックスでマル博士を殺すことを踏み止まるシーン。

あそこもダイアナとマル博士の二人を捉えた位置関係を見せるショットから、ダイアナが一人映され車両を投げるシーンになるんですが、後者のシーンはカメラのアングルが変わるため、マル博士の方向に投げたように見えちゃうんですよ。

しかもその後、マル博士は登場しないから本当に潰した?って思っちゃったりもしましたw

雰囲気で潰してない事ぐらいは分かりますが、とりあえず見せ方が上手くはないかな~と思います。

そういった粗が随所に見られていちいちテンションにブレーキがかかってしまうんですよね~。ここら辺は勿体無いかなーと思いました。

ワンダーウーマンい込められたメッセージ

最後に今作に込められたメッセージ的な部分についてですが、前述した通りウーマンリブとかフェミニズム的なものであることは間違いないと思います。

結論から言うとこのメッセージ的な部分、凄く良く描けていたなと思います。

アクション映画の中にもフェミニズムを訴えるような作品は数多にありますが、その殆どが女性が男性よりも肉体的もしくは精神的、またはその両方が優っていて、男性を懲らしめてザマァ~ってなる作品が多いような気がするんですよね。確かにその場のカタルシスは強くあるんですが、なんか本質とは違うかなと感じます。

その点、本作のダイアナは本当の意味で男女平等に見えるんですよ。

男をぶっ飛ばして、ウェ~~ィってなるわけでも無く、人間としてどちらのジェンダーに公平に向き合っていたと思います。

これはグレッグ・ルッカが言っていた、《彼女の本質》を見事に映像化できた証拠ですね。

男女の壁関係なくついて行きたくなる…。

そう思わせる手前、素晴らしいなと思います。

終わりに

最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

まだまだブログを始めたてで拙い文章ですが、日々精進してまいりますので今後ともよろしくお願いいたします。

それではまた!

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