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【ネタバレ】『マンダロリアン』第4話「楽園」 感想・解説

オレンチ

はじめまして。オレンチと申します。

2020年1月17日に『マンダロリアン』の第4話「楽園」が配信開始されましたね!

この記事ではスターウォーズ初の実写化ドラマ『マンダロリアン』の第4話の感想を、ネタバレ全開でぶちかましていきたいと思います。

『マンダロリアン』は日本ディズニーが提供する動画配信サービス「ディズニーデラックス」にて配信中です。

毎週金曜0時に最新話が公開されます。

詳しくはドラマ『マンダロリアン』の動画配信を全話無料で観る方法を参考にしてください。

前話の感想は以下の記事をご覧ください!

【ネタバレ】『マンダロリアン』第3話 感想・解説

関連記事:徹底解説!スターウォーズ初の実写ドラマ、マンダロリアンとは?!

前回までのざっくり振り返り

惑星アルバラー7を脱出したマンドーは、クライアントにベイビーヨーダを届け、大量のベスカーを得る。アジトにベスカーを持ち買ったマンドーだったが、仲間のマンダロリアンたちは帝国の残党と仕事をしていたマンドーを快く思っていなかったようだ。

報酬のベスカーによって、右足を除く全身のアップグレードをしたマンドーは新たな依頼を受けるためバウンティハンターギルドへと向かう。

レイザ―クラフトで飛び立とうとした瞬間─、マンドーの中で何かがはじけ、単身で帝国のアジトへ乗り込みベイビーヨーダを救う。惑星を脱出しようとするも、協定を破ったためバウンティハンターギルドのメンバーがマンドーの前に立ちはだかる。

絶体絶命のピンチの時、マンダロリアンたちが駆け付け、マンドーは無事惑星を脱出するのだった。

とまぁ、第3話の『マンダロリアン』こんな感じでしょうか。

前半はほぼアクションが無く、ゆっくりとしたテンポで進みましたが、マンドーが心の殻を破った瞬間から加速度的にテンポが上がりました。

映画作品では、幻的な存在だったマンダロリアン達が大量に集結し、仲間のために戦う。という超劇アツ展開でしたね!

さてさて第4話にはどんな展開がまっているのでしょうか・・・。

さっそくですが、感想を綴っていきたいと思います!

感想・解説

ひとまず第3話の感想を総評すると、『七人の侍』じゃねーか!!です。

いや銃火器があるし海外だし『荒野の七人』か?とも思いましたが、ロケーションが見るからに『七人の侍』。

っと、思いきや何か急にジュラシックな雰囲気が漂ってくるではありませんか。

監督はブライス・ダラス・ハワード

ふむふむ。なるほど。

以下『七人の侍』や、ジュラシックな雰囲気とブライス・ダラス・ハワードについて触れつつ章建てで、第4話「楽園」に迫ってみたいと思います。

第二章開始とコメディリリーフ

第4話は田舎を彷彿させるロケーションと人々のシーンから始まり、彼らが何やら問題を抱えている様子が映し出されました。

第1話~第3話まではある種繋がっていて、ベイビーヨーダとマンドーの関係を築く第一章のような構成でした。

映画でいえば第一幕に相当する感じでしょうか。(映画の脚本は三幕構成が基本になってます。)

第4話の冒頭で完全に新しいロケーションになったため、新しい章が始まったことを感覚的に植え付けられた印象です。

この段階で『七人の侍』感がすでに出ているんですが、至極個人的なことを言うと、この段階で気付いたのは僕ではなく嫁でしたw

オレンチ

先に感知されて、内心すごく悔しかったですwが嫁にも知見が備わってきた証拠!w

場面はレイザ―クラフトに移動し、ベイビーヨーダとマンドーのホッコリシーンがまたもありましたね。

今回でベイビーヨーダはドラマ『マンダロリアン』におけるコメディリリーフだということがハッキリした気がします。

無骨で無口、加えて表情も見えない一匹狼の賞金稼ぎマンドーが主人公のドラマなので、マンドーの心をくすぐってくれるようなコメディリリーフが必須。

それを担ってくれるのがベイビーヨーダというわけですね。

今回の惑星に着陸するまでのやり取りや、その後ベイビーヨーダが映るシーンはほぼクスっとくるようなシーンばかりでした。

SFの《衣・食・住》

身を隠すのに最適な惑星を見つけたマンドーは、さっそく着陸し町の酒場?に向かいます。

酒場的な店へ向かうまでのシーケンスは、惑星の《食》が良く表れていましたね!

第一話の評で「スペースオペラのような(要するにスターウォーズ的なSF)では《衣・食・住》に革命を起こすことで、その世界観に広がりをもたらす」と思いのたけをぶちまけましたが、第4話にも《衣・食・住》が面白いほど表現されていました。

酒場へ向かうシーンはもちろんのこと、田舎で養殖?されているエビみたいな青い奴や、レイダーが飲んでいた青白く光る飲み物などなど。

とりわけスターウォーズは飲み物を奇抜に変えるのがすきですよね。

ブルーミルクやグリーミルクの次は光る飲み物w

正直地球人飲めるのなら、あの光る飲み物はめちゃくちゃ飲んでみたいっすw

あれ飲んだらベロも青白く残るのかな?メロンソーダでベロが緑になるみたいに。

ちなみに《衣・住》はアウターリム(辺境の星)を彷彿させるため、質素なものに統一されていましたね。

スターウォーズ的『七人の侍』

店にやってきたマンドーは、ベイビーヨーダの食べ物を注文し、向かいに座る兵士風女性を気にかけます。

ふと、

僕「マンドーはどうやって飯食べるんだろ」

嫁「隙間からストローでちゅうちゅうするんじゃない?」

僕「途中でくしゃみしたら大変なことになるやん」

とかわけのわからない会話をしているうちに、女性風兵士風の女性は消えていました。

キャラ・デューンと一戦交え、彼女は元反乱軍の兵士─、つまり新共和国の脱走兵=追われる身だと言うことを知り、二人は意気投合します。

ここでは「エンドアの戦い」が言及され、「あの場にいた兵士」という位置づけが『ジェダイの帰還』へのノスタルジーや、キャラ・デューンへの親近感を与えられた気がします。

『ジェダイの帰還』の後、現在に至るまでの5年間を振り返る形で言及されたのは今回が初めてだったんじゃないでしょうか。

帝国の残党狩りは、ナチスの残党狩りを彷彿させますね。

ちなみにキャラ・デューンと一戦を交えた時、またもや火炎放射機を使ってましたね!

オレンチ

火炎放射機の皆勤賞記録更新です!

いまいちその理由はパッとしませんでしたが、すでに追われる身であるのキャラ・デューンが先客として在住していたため、マンドーはこの惑星を後にしようとします。しかし、田舎からやってきた村人二人からレイダーを撃退してほしいと依頼をうけることに・・・。

っとここからの展開は紛うことなき『七人の侍』ですね。

影響を受けているである個所を挙げるなら、

野武士(レイダー)による略奪に困っていた農民が、町で強い侍(マンドー)を雇い、強い侍は6人の仲間(キャラ・デューン)を集め、村へと向かう。村では農民達に戦い方を教え、きたる野武士(レイダー)達との戦いに備える。

と言った感じ。

まぁ侍は2人ですがw

さしずめマンドーは島田勘兵衛といったところでしょう。

本家スターウォーズでは『七人の侍』と同じく黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』に影響を受けたことで有名ですし、黒澤明監督の偉大さが2020年の現代まで伝わってくるような感じで、なんだか誇らしい気持ちになりました。

少しずつ明かされる過去

キャラ・デューンと共に田舎へと向かう途中のマンドーは、「俺とお前に敵う相手はこの星にはいない」と、煩悩の様な新たな一面が見れました。まぁこれは大きな間違いだったのですが。

今回マンドーのバイザーの内側を覗かせてくれたのは、田舎に住むシングルマザー?でした。

ここでの会話もなかなか興味深く、マンドーが元々マンダロリアン出身ではないことがしっかりと言及されていましたね。

以前にも2回、フラッシュバックのような回想によって、マンドーの過去が垣間見えましたが、その際両親らしき二人はヘルメットをかぶっておらず、マンダロリアンとは到底思えない、印象でした。

まぁ件の回想を見れば、マンドーが元々マンダロリアンではないことはほぼ確定事項なんですけどねw

というか孤児=マンドーと同じように、元々マンダロリアンではなかった子供ってことなのかな。冷静に考えればそうですよね。きっとそうだ。なんかドヤ!やっぱり元々マンダロリアンじゃなかったぞ!みたいな感じになっててはずかしい・・・。

『ジュラシック・パーク』×『七人の侍』

さて第4話は『七人の侍』に大きな影響を受けていると、前述しました。

もちろん二言はなく、全体を通して『七人の侍』を模写したような話なんですが、唐突に『ジュラシック・パーク』感が表れるんです。

それは、マンドーとキャラ・デューンが敵情視察をしていた時に現れます。

レイダー達の切り札が、『ジェダイの帰還』にも多数登場した2足歩行型ビークルのAT-STだったわけですが、AT-STの痕跡が思いっきりモンスターとして描写されてましたよね。

その後、登場したAT-STはビークルというより、モンスターとして描かれ、なんならT-レックスとも見えるような撮られ方をしていました。

マンドー達目線の煽りショットと、AT-ST目線の見降ろしショット、またAT-STが二つの目で見下ろしているように見える赤い窓がそう感じさせたのでしょう。

あえてジグザグに逃げることで、追う方にも曲線を作り、AT-STの関節の動きを豊かに見せることでより生き者感をだしているようにも感じました。

さらにこの後、とても印象深かったショットがあったのですが、そのショットとはAT-STが森から村の敷地内に入った瞬間のショットです。

罠の一歩手前で止まり、画角は2次元的なロングショットに変わります。

左側に移っているのは農民、右側に移っているのはレイダーとAT-ST。

このショットは大量の人々が映し出されているのにもかかわらず、ロングショットでありツーショットなんです。

言わば勢力間のツーショット。

しかも一発で絶望感を伝える優れたショットだったと思います。

この絶望感を伝える勢力間のツーショットは、ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督の『キングコング: 髑髏島の巨神』で全く同じものが見ることができます。

それにしても監督は『ジュラシックワールド』のメインキャスト、ブライス・ダラス・ハワードということで、監督側としてジュラシックを撮りたかったのでしょうかね。

ブライス・ダラス・ハワード

今後の展開

さてさて、今後の展開についての予想ですが・・・。

マンドーと一緒に追われたマンダロリアン達がどうなっているのか僕は非常に気になるところです。

というかその先にあるであろう、ジェットパックがきになってるんですがw

さらに第5話でも火炎放射機つかってくれるかな?使ってくれることを信じてます!笑

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