「1作目のどのシーンより複雑だが、今回はこれが普通だ。」
──ケヴィン・ファイギ(MCUプロデューサー)。
2019年4月26日に「アベンジャーズ/エンドゲーム」に向け、当ブログ流にマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)を製作者目線で振り返って参ります!
さて今回はMCUシリーズ第3作目「アイアンマン2」でございます!
初めてこの記事に訪れた方のために簡単に説明しておきますと、すでに発売されているDVDやブルーレイの特典映像から、ちょっと「ヘェ〜」な小ネタや裏話、掘り出し物の情報を引き出しながらシリーズ作品を振り返って「アベンジャーズ/エンドゲーム」に備えよう!という企画です。
前回の記事はこちら
さて、今回はブルーレイに収録されている約151分の特典映像、
およびジョン・ファブロー監督による音声解説を参考に「アイアンマン2」を改めて掘り下げてみました。
この記事はブルーレイに収録されている特典映像および音声解説を参考にしています。
それではさっそく本題に入っていきましょう!
続編というプレッシャーへの挑戦
今回特典映像を見ていく中で、非常に強く感じたのが続編に対する製作陣のプレッシャーです。
監督のジョン・ファブローは「かつての入植地を捜す開拓者の気分だ。」と、まさにプレッシャーと挑戦が垣間見える発言をしていました。
この挑戦が観客達の期待に応えられたかどうかは賛否のあるところではありますが、確かに前作を超えるものを作ろうという、挑戦を感じたのは確かです。
まずアイアンスーツですが、前作と同様に人間が着れるものを作った上で、「アイアンマン2」では装着するのを上半身だけに絞りました。
全身にアイアンスーツを纏ってしまうと動きが鈍く、よりロボット感が出てしまうためだそうです。
なので上半身だけ実際のスーツを身にまとうことで光の当たり具合などに説得力を出し、
下半身は完全にデジタル処理にすることでスピード感あふれるアクションシーンを再現することができたのです。
さらに注目していただきたのが、今回アクションシーンのアドバイザーにアニメーターのゲンディ・タルタコフスキーという方が参加しています。
ゲンディ・タルタコフスキーは、カートゥーン ネットワークの人気作品「サムライジャック」や、「スターウォーズエピソード2」と「スターウォーズエピソード3」の間を描いた「クローン戦争」シリーズを手掛けた、アニメ監督です。
特にクライマックスの日本庭園のシーンを中心に参加しているそうなのですが、そのおかげでとても迫力のある戦闘シーンに仕上がっていました。
垣間見えた、ディズニーの影
本作に登場するハワード・スタークのフィルム映像ですが、あれは完全にウォルト・ディズニーを意識していますよね。
さらに驚いたのが、今回の作曲にあのリチャード・シャーマンが関わっていたということです!
リチャード・シャーマンはディズニーランドの「イッツ・ア・スモールワールド」でお馴染みの「小さな世界」や「メリーポピンズ」と言った数々のディズニー音楽を手掛けてきた作曲家です。
まだディズニーに回収される前の制作ですからなんとも運命的です。
ただし、リチャード・シャーマンをピックアップしてきたのは、プロデューサーのケヴィン・ファイギだったそうです。
ケヴィン・ファイギはMCUの成功で、史上最も成功した映画プロデューサーである。
なので、もしかしたら水面下で回収は進んでいたのかもしれませんね。
偽トニー、ジャスティンハマーの秘密
さて今作では僕の大好きな個性派俳優、サム・ロックウェルが”トニー・スタークになれなかった男”ジャスティン・ハマーを好演しています。
トニーを真似て、越えようとしても超えられない─それでいてアクの強いキャラクターを見事に成立させていましたが、これには根拠があったのです。
なんとサム・ロックウェルは、ロバート・ダウニー・Jrと同様に、トニー・スターク候補の一人だったそうですよ。
言われてみれば、「アイアンマン」の記事にも書いたトニー・スタークに感じる危うさ─確かにサム・ロックウェルも持っていますね…
ちょ、ちょっとだけ見てみたいかも…っと思いましたが、ロバート・ダウニー・Jrと比較するとやはりサム・ロックウェルはトニーとして何かが欠けていて、
その欠けた部分が”偽”の部分を説得力を持って表現でき、ジャスティンハマーというなんとも言えない憎いキャラクターが出来上がったのですね。
やっぱりロバート・ダウニー・Jrでよかった…笑。
余談ですが、スカートレット・ヨハンソンもかなりの当たり役でしたね。
彼女は本作が初めてのアクションだったそうで、ほぼスタントもこなし、猛特訓の成果がスクリーンに現れていましたね。
ジョン・ファブローが特典映像の中で、きっとスピンオフ作品もできるよと語っていましたが、予言のごとく、ついに映画「ブラック・ウィドウ」が始動しましたね!続報を楽しみに待っています!
さらに余談ですが、ロバート・ダウニー・Jrレベルのスターから見てもスカヨハは目のやり場に困るらしいです笑。
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何はともあれ、本作から本格的にシネマティック・ユニバースとして本格的に始動いたしました。
これも前作「アイアンマン」でできる限り遊び心を作品に入れ込んだジョン・ファブローの功績がでかいと思っています。
今回のコメンタリーでも非常にマーベル愛を感じたのは確かです。今後もジョン・ファブローを応援しましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回はケヴィン・ファイギがそこまでいいこと言ってなかったので、割愛しました笑。
続いて次回の記事もどうぞ!
まとめ記事はこちら
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