オススメ度 | (2/5) |
公開日 | 2020年 |
制作国 | アメリカ |
エピソード数 | 5話(1シーズン) |
1話平均 | 50分 |
ジャンル | SF |
- 『トワイライトゾーン/超次元の体験』を彷彿させるSFオムニバスドラマ!
- 5つのエピソードでそれぞれ特徴が全く異なる、想像力を試した作品!
『アメイジング・ストーリー』はスティーヴン・スピルバーグがプロデューサーとして参加したSFのオムニバス作品(5つのエピソードからなる1話完結のドラマ)。
スティーヴン・スピルバーグが参加していることから察するに、『トワイライトゾーン/超次元の体験』を新たにAppleTV+でやりたかったということが伺えますが、正直に言って本作はあまりうまくいってなかったように感じます。
『トワイライトゾーン/超次元の体験』はスティーヴン・スピルバーグ、ジョン・ランディス(『ブルース・ブラザーズ』『狼男アメリカン』)、ジョー・ダンテ(『グレムリン』『インナースペース』)、ジョージ・ミラー(『マッドマックス』)の当時最も油の乗っていた4人の若手監督を起用したオムニバス映画で、今もなお絶大な支持を受けるSF作品です。
コンセプトは本作も全く同じなのですが、個人的には各エピソードの主人公たちが脚本に踊らされているように感じてしまいました。
というのも、エピソードのテーマを語りたいためにキャラクターアークがおざなりになっていた気がします。
キャラクターアークというのは登場人物の劇中の物語を通じてどのような成長を遂げたのかを表す言葉で、感情の変化を曲線で表したことからアーク(弧)と言います。
例えば本作にはタイムトラベルで訪れた時代の女性に恋をして命をかけるエピソードがありますが、感動的なオチに帰結したいがばかりに恋をするプロセスがおざなりになっている気がするのです。
次元を超えた女性に恋をするわけですから、納得のいく運命的なプロセスを描いてもらえないと感動的なオチに向かってキャラクターが操られているように見えてしまうんですよね。そもそもこのエピソードの主人公がどんな葛藤を抱えているのか、タイムトラベル以前にも描ききれていないので、なぜオチのような選択をしたのか理解が追いつきませんでした。
そんなエピソードが多く、なんとも乗り切れなかった作品ではありますが、エピソード4、5は個人的には完成度が高かったと思います。
とはいえ5エピソードの1話完結者なので見やすさという点ではお勧めできる作品かもしれません。また5つのエピソードでいずれも特徴が異なり、人間の想像力に満ちた世界を体験したいという人にはお勧めできる一本です。
そんな『アメイジング・ストーリー』、是非ご鑑賞ください。
配信状況は上記の通り。『アメイジング・ストーリー』はAppleTV+が独占配信している作品なので、AppleTV+でのみ鑑賞することが可能です。全話見放題で配信しているので、お試し期間中に解約すれば無料で全話見ることも可能です。
AppleTV+は全てオリジナル作品を展開している配信サービス。見渡す限りオリジナル作品で、配信オリジナルが好きな人にとって金脈のような配信サービスです。
どのドラマや映画もハリウッドで一度は見たことがある俳優が出演しており、スティーブン・スピルバーグなどの有名監督も参加しています。ここでしか見れないような掘り出し物を探している人にとって非常にお勧めな動画配信サービスとなっています。
結論『アメイジング・ストーリー』を観たい人はAppleTV+一択です!