- 裏と表のような存在である漢たちの不思議な友情!
- 人生の中で精算できていない葛藤を抱えた人物が立ち上がると、アウトローの心さえも動かす姿に感動!
オススメ度 |
公開日 | 2007年 |
制作国 | アメリカ |
上映時間 | 122分 |
ジャンル | 西部劇 |
『3時10分、決断のとき』は2007年に公開されたジェームズ・マンゴールド監督による西部劇。本作は1957年に公開された『決断の3時10分』のリメイク作品です。
主演はクリスチャン・ベール&ラッセル・クロウ。さらに『ローン・サバイバー』などのベン・フォスターや『フューリー』のローガン・ラーマンなどが脇を固めます。
さらに注目しておきたいのがアメリカン・ニュー・シネマの流れを作ったと言っても過言ではない、ピーター・フォンダが老獪の賞金稼ぎとして登場。しかもピーター・フォンダの父親は西部劇ジャンルにおけるレジェンド、ヘンリー・フォンダなので何かの因果を感じますね。
物語は貧困生活に苦しむ牧場主のダン(クリスチャン・ベール)が、報酬目当てに強盗団のボス、ベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)を、囚人を運ぶ汽車に乗せるため駅のある町まで護送するという内容。
第一幕ではベン・ウェイドが捕まるまでを、第二幕では駅のある町までの旅を、第三幕では町を舞台にした激しい銃撃戦をそれぞれ描きます。
見どころは裏と表のような存在であるダンとベンの不思議な友情が芽生える様で、二人の掛け合いを丹精に描いています。例えば第一幕でベン・ウェイドが保安官に捕まる前もダンとベンはコンタクトしており、この場でダンが殺されなかったことから二人の因果は始まります。
さらにオリジナルの『決断の3時10分』ではほとんど描かれていない旅の部分を、本作ではじっくり描いたことからも二人に友情が芽生える様を詳細に描きたかったことが伺えます。
個人的に同監督作品としては『コップランド』に非常に近いものを感じます。
それというのは、どちらの作品も人生の中で精算できていない葛藤を抱えた人物が主人公であり、この主人公がついに勇気を出した姿は、アウトローの心さえも動かすという物語になっているからなんです。
実際に本作の監督であるジェームズ・マンゴールドも、「『コップランド』を書いたとき『決断の3時10分』を参考にした」と語っているので、あながち間違ってはいないと思います。
また本作の解説の中で衣装の重要性について語られており、役に合わせられて考えられた衣装は俳優の役作りにとても貢献するんですね。
よくよく考えたら衣服というのは時代や文化、国などを表現するし、その人の個性も写し出しますよね。
日常生活においても身につけるものによってモチベーションは大きく変わるし、登場人物がどんな人間なのかよく知るために、衣装に目を凝らすのも大切だなと思いました。
そんな衣装についてですが、本作の細かい部分の面白い箇所があって、登場人物が乗る馬の毛色も衣装の色に合わせられているんです。映画の細部は本当に侮れません。
ちなみに本作の中盤あたり、洞穴で野宿をするシーンがありますが、この洞穴は『バットマン』のTVシリーズでバットケイブに使われていた場所。そんな場所でバットマンを演じたことのあるクリスチャン・ベールが野宿の撮影をするなんて、なんだか面白い偶然ですよね。
そんなわけで『3時10分、決断のとき』、気になる方は是非ご鑑賞ください。
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