みなさんこんにちは!オレンチ です!
今回はモンスター・ヴァースの第三作目!『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』についてのお話です!
まず単刀直入に僕は、
リスペクトを感じるゴジラ映画!!
という感想でした。
それでは順番に説明していきます。
この記事はネタバレ表現が含まれます。
目次
作品情報
- 原題:Godzilla: King of the Monsters
- 制作:2019年アメリカ
- 上映時間:132分
あらすじ
前作から5年後の世界を舞台に、モスラ、ラドン、キングギドラなど続々と復活する神話時代の怪獣たちとゴジラが、世界の覇権をかけて戦いを繰り広げる。また、それによって引き起こされる世界の破滅を阻止しようと、未確認生物特務機関「モナーク」に属する人々が奮闘する姿を描く。(映画.comより)
監督・スタッフ
- 監督:マイケル・ドハティ
- 脚本:マイケル・ドハティ、マックス・ボレンスタイン
- 撮影:ローレンス・シャー
- 編集:ロジャー・バートン、リチャード・ビアソン
- 音楽:ベアー・マクレアリー
- 視覚効果監修:ギョーム・ロシェロン
監督のマイケル・ドハティはもともと『X-MEN2』や『X-MEN:アポカリプス』を手がける脚本家だったんですね。ビックバジェットの作品としては今回が初監督となります。
脚本にクレジットされているマックス・ボレンスタインは前作『GODZILLA ゴジラ』と『キングコング: 髑髏島の巨神』にも関わっています。ただし今回は原案としてのクレジットのようですね。
オレンチ
キャスト
- マーク・ラッセル博士:カイル・チャンドラー
- エマ・ラッセル博士:ヴェラ・ファーミガ
- マディソン・ラッセル:ミリー・ボビー・ブラウン
- 芹沢猪四郎博士:渡辺謙
- アイリーン・チェン博士/リン・チェン博士:チャン・ツィイー
- リック・スタントン博士:ブラッドリー・ウィットフォード
- ヴィヴィアン・グレアム博士:サリー・ホーキンス
- サム・コールマン:ジョー・モートン
- アラン・ジョナ:チャールズ・ダンス
- ウィリアム・ステンツ大将:デヴィッド・ストラザーン
『SUPER8/スーパーエイト』や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』など、そこそこバジェットの高い有名映画の脇でよく見るカイル・チャンドラー。
ひょっとして主演は初?
ちなみにピーター・ジャクソン版の『キングコング』に出演していましたが、本作の続編『Godzilla vs. Kong(原題)』にも出演が決まっています。
またメインキャストに迎えられたヴェラ・ファーミガ。僕は大ファンなんですが、程よく色っぽいんですよね!
オレンチ
『マイレージ、マイライフ』のヴェラ・ファーミガが最高に色っぽいよ!
そして注目すべきはミリー・ボビー・ブラウンでしょう!なぜかって、絶大に流行っているNETFLIXオリジナルの『ストレンジャー・シングス』のメインキャストだから!
『ストレンジャー・シングス』ではすっかりお馴染みのミリーですが、初主演映画でどのような一面を見せてくれるのかも注目ですね。
感想
では先ほどお伝えした《リスペクトを感じるゴジラ映画》についてご説明していきましょう!
ヒーローゴジラで育った僕らが見たかったゴジラ映画
とにかく近年最高の大怪獣映画でしたし、とりわけ平成ゴジラを見て育った人々は強くそう思ったのではないでしょうか?
というのも記念すべき大1作の1954年版ゴジラは、風刺がかなり効いている作品でしたし、それから数作の間ゴジラは、倒すべき脅威として描かれてきました。
それがあるタイミングからゴジラはスーパーヒーローへと変わり、いつしかより驚異の怪獣を倒して去っていく救世主として描かれだしたのです。
少年時代にリアルタイムで「スペースゴジラ」や「デストロイア」を退治するゴジラを応援し、レンタルビデオ屋から毎日のように昭和のVSゴジラを借りてきては興奮した世代にとって、今回のゴジラは理想そのものであり大興奮の見応えでした。
なぜかといえば、圧倒的に人間の味方として描かれていたからです。
ゴジラ自身がどう思っているかは喋ることができないので当然わかりませんが、少なくとも我々観客が好感を持てるような見せ方を多くされていたと思います。
海底の基地に現れた時もそうだったし、芹沢博士がゴジラに触れるシーンなんかは古くからの友人のように描かれていたりしました。
最終決戦の直前では、まるで人間軍の中心にいるかのような佇まいでしたよね。
また怪獣同士の戦闘は多くのショットが怪獣目線で撮影されていたのも大きく貢献しています。
怪獣映画だからこそできるのが、怪獣に対するバストアップショットです。
バストアップショットは人間同士が会話するシーンなどによく使われ、彼らが対等な存在であることを示します。
よくあるハリウッドのモンスター映画では、ほとんどが人間目線として煽りのショットでモンスターを捉えます。
そうすることで、実際に観客も見上げているような感覚になりモンスターに対して畏怖を感じるのです。
しかし、怪獣映画に必要なのは畏怖ではなく興奮です。
本作でいえば第三幕の決戦が始まる直前、ゴジラのバストアップショットとキングギドラのバストアップショットを交差させることで、王を決める決闘が始まることを盛り上げているのです。
エマはソシオパス
ソシオパスとは社会病質者を示す言葉であり、精神病質者を意味するサイコパスが先天的なものが多いに対して、ソシオパスは育った環境などに影響された後天的なものが多いとされています。
さてさて。
つい最近大ヒットした映画の脚本家が、その映画のある登場人物をソシオパスだと語っていました。
そう、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でアベンジャーズたちを苦しめたサノスもまたソシオパスだったのです。
本作のエマの行動をサノスと照らし合わせるとびっくりするほど似ていますよね。
エマもサノスも自分が正しいと思っていて譲らないし、目的達成のためには大きな犠牲を厭いません。
またサノスは母星タイタンの滅びゆく現状を知ったため、エマは息子の死をきっかけにソシオパスと変貌する点も似ていますね。
全域に散りばめられたリスペクトの数々
本作は全域に散りばめられたリスペクトも強く感じました。
双子とモスラ
モスラの羽化するシーンに立ち会ったリン博士。
彼女はチェン博士と双子でしたね。
日本のゴジラに登場するモスラには必ず双子の妖精が付いていたことに対してのオマージュでしょう。
芹沢博士の自己犠牲
本作では、発射不能となった核を自らの手で起爆するために芹沢博士が自己犠牲を払います。これは、1作目のラストで芹沢博士が取る行動をオマージュしているのでしょう。
オキシジェンデストロイヤーとゴジラの死
これは言わずもがな1作目のオマージュですね。
猪四郎とゴジラ
とにかく胸熱だったのが、芹沢猪四郎博士がゴジラに「さらば友よ」と声かけるシーンです。
猪四郎とは、本多猪四郎から取った名前です。
本多猪四郎が何者かといえばゴジラの生みの親なのです。
また長いことゴジラのスーツアクターとして活躍してきた中島春雄氏へエンドロールで本作を捧げられたています。
つまり
《ゴジラの生みの親から、ゴジラを演じ続けた人への追悼メッセージ》
としても捉えることができるのです。
本多猪四郎氏の口から中島春雄氏へ向けられたメタファー的メッセージだと思うとなかなか込み上げるものがありますよね。
大興奮のゴジラのテーマ
兎にも角にも《僕らの知っている》ゴジラのテーマが流れた瞬間は、ゴジラで育った世代なら皆が興奮する瞬間だったことでしょう!
「ゴジラ♪ゴジラ♪ゴジラとメカゴジラ〜♪」と歌った同士は少なくないはず!w
そういう歌詞ではないんですけどねw
まさかまた劇場でゴジラのテーマが聴ける日が来るなんて思ってみなかったです。
そう思うと興奮を通り越してガチ泣きしてました。
バーニングゴジラ
大三幕でのラスト、赤い光を放つゴジラは『ゴジラVSデストロイア』のバーニングゴジラを彷彿させるビジュアルでしたね。
ちなみに『ゴジラVSデストロイア』に登場する臨界寸前のゴジラはバーニングゴジラが正式名称のはずです。
だっておもちゃ持ってたもんw
今回も《臨界》のワードが出た瞬間に脳裏にはバーニングゴジラが浮かびましたw
エンドロール後についての考察
キングギドラの首1つから連想するに、「メカキングギドラ」の登場を示唆しているのではないでしょうか?
『ゴジラVSキングコング』の他にモンスタ・ヴァース作品の発表は今の所ないので、今後メカキングギドラが登場してくれたら熱い熱い展開ですね。
当然メカゴジラも見てみたい思いでいっぱいです。
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