目次
- ハリソン・フォードはその地位を不動のものにした最強の冒険活劇!
- これ以上ワクワクさせるような設定があるのかと思えるほど最強のトレジャーハント映画!
オススメ度 |
公開日 | 1981年 |
制作国 | アメリカ |
上映時間 | 115分 |
ジャンル | アドベンチャー |
『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』は1981年に公開されたハリソン・フォードの出世作とも言えるアドベンチャー映画。
『スター・ウォーズ』シリーズのハン・ソロ役と、本シリーズのインディアナ・ジョーンズ役でハリソン・フォードはその地位を不動のものにしたのは言うまでもありません。
そんな『インディ・ジョーンズ』シリーズの記念すべき1作目が本作『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』で、モーセの十戒を収めた聖櫃(せいひつ)を巡った冒険活劇です。
モーセの十戒とは狭義においては旧約聖書に登場するモーセが神から与えられた10つの戒律のことで、広義においてはその戒律を記した石板のことを言います。
本作が巡る聖櫃とはその石板をが収められた、いわば箱のことでキリスト教においては「契約の箱」と呼ばれることの方が多いようですね。本作に登場する聖櫃のデザインは歴史上に登場する様々な彫刻や絵画がベースになっているので、聖書に明るい人でも違和感なく楽しめそうです。
この聖櫃は紀元前600年前後に失われたとされているため、「失われた聖櫃(The Lost Ark)」と呼ばれることもあるそうです。
要する3,000年近く前に紛失したとされる、もはや本当に存在していたのかもわからないような伝説の遺物を──、しかも世界中で最も認知されている宗教の遺物を巡ったトレジャーハント映画というわけです。これ以上ワクワクさせるような設定があるのかと思えるほどトレジャーハント、アドベンチャー映画としては完璧な設定ですよね。
さらに素晴らしいのが小難しい物語にするのではなく、誰でも親しみやすい構成をされている点かなと思います。
例えば主人公インディアナ・ジョーンズはヒロイックな存在ではありますが、完全無欠のヒーローというわけではなく、コメディな一面を持った親しみやすいキャラクターになっています。
ともすると1978年に公開されたジャッキー・チェンの『スネーキーモンキー 蛇拳』で独自のコメディ路線で人気を博したことがきっかけで、ジャッキー味をハリウッドに輸入した最初のキャラクターなのかもしれません。
この路線のキャラクターはのちの『ダイ・ハード』などにも引き継がれているような気がします。
また展開も素晴らしく見やすくできており、さすがスピルバーグといったところ。というのも、とにかくシーンの移り変わりが早く、新しいシーンでは新しいアクションが展開されるので、観客を飽きさせないパワーを持っています。
設定、キャラクター、物語の展開。これら全てをジョン・ウィリアムズの完璧な劇伴で盛り上げてくれるのでもう死角なし!
そんなわけで『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』、是非ご鑑賞ください。
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