- 現代にタイムスリップしてくる英国貴族と、現代のキャリアーウーマンのラブストーリー
- SFではなく、ファンタジー!おとぎの国からやってきた王子様!
オススメ度 |
公開日 | 2002年 |
制作国 | アメリカ |
上映時間 | 127分 |
ジャンル | ラブストーリー コメディ ラブコメ |
『ニューヨークの恋人』は2002年に公開されたジェームズ・マンゴールド監督のラブコメディで、1876年のニューヨークから現代(2002年)にタイムスリップしてしまった英国貴族と、現代の女性が恋に落ちる物語です。
現代にタイムスリップしてくる英国貴族レオポルドをヒュー・ジャックマン、現代のキャリアーウーマンをラブコメの女王とも言えるメグ・ライアンが演じています。
タイムスリップものとは言うものの、マンゴールド監督が目指したのはSFではなく、ファンタジーなので時間の概念に対する物理的な考察は深いところまで突き詰められておらず、ここが好みの分かれどころかなと思います。
タイムスリップ物を──、つまりSFを期待して鑑賞すると「思ってたのと違う・・・」と勿体無い感想になってしまうかもしれないので、あくまでもファンタジーとして、おとぎ話として鑑賞することをお勧めします。
例えるならディズニー作品の『魔法にかけられて』と似たようなイメージでしょうか。過去から来たというよりも、おとぎの国からやってきた王子様というイメージが近いですね。
そのためレオポルドは、監督が『クロコダイルダンディ』は避けたかったと言っていたように、<浦島太郎現象(文化の違いや技術の進歩に驚く描写)>がとてもコンパクトにまとめられていて、すぐに現代に順応します。
見せたいのは、文化や時代の違いによって発生するコメディではなく、文化や時代が違う者同士のロマンスだということですね。
また監督はレオポルドが突然やってきて、周囲の人々に成長をもたらす影響力について『メリー・ポピンズ』を例に挙げており、そんなことからもSFではなくファンタジーが参考になっていることがよくわかりますよね。
ただやっぱりタイムスリップという要素を持っていると、前述したような時代や文化の違いによるコメディを期待してしまうんですよね。
レオポルドはエレベーターを開発した人という設定(実際の発明者はエリシャ・オーチスという人物で、本作ではレオポルドの執事がオーチスという名で登場)で、彼が現代にタイムスリップしたせいで、世界中のエレベーターが故障して動かなくなるというなんともファンタジックなタイムパラドックスは用意されています。
そんなわけで『ニューヨークの恋人』、気になる方は是非ご鑑賞ください。
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『ニューヨークの恋人』はDVDとBlu-rayのフォーマットで販売されています。特典にはジェームズ・マンゴールド監督の音声解説がついています。
この音声解説はなかなか秀逸なので、より深く『ニューヨークの恋人』について理解を深めたい人はぜひぜひDVDの購入も検討してみてください!
個人的には『ニューヨークの恋人』には『メリーポピンズ』味があるという解説が面白かったです!