堂々とミスター・ガラスて笑。
日本語に起こすと違和感半端ないですよね笑
まぁ放題はさておき、スプリットを見終わったときの衝撃たるやなかったですよね!!
ん?あれ?ブルゥゥゥスゥゥゥーーー!!
そうか!そうきたか!図らずともラストに衝撃を与えてしまうシャマランの手腕、さすがです!
世はまさに大ユニバース時代でして、流行りに乗ったな。っと思われがちですが、『アンブレイカブル』の特典映像のなかでもシャマラン自身が、「この映画全体が第1章なんだ。」って語っていましたからね。
19年越しに三部作が完結したって方が近いんでしょう。
とまぁ前書きはこのくらいにして、少々遅れ馳せながら劇場にて観賞してまいりました!!!
本記事はネタバレを含みます。
まだ観てない。「ミスター・ガラス」ってどんな映画?という方は以下のネタバレ無し記事をオススメします。
https://moviework-orenchi.com/nospoiler-glass/
作品情報
ミスター・ガラス
原題:Glass
上映時間:129分
監督:M・ナイト・シャマラン
制作:M・ナイト・シャマラン
ジェイソン・ブラム
マーク・ビエンストック
アシュウィン・ラジャン
制作総指揮:スティーブン・シュナイダー
ゲイリー・バーバー
ロジャー・バーンバウム
ケビン・フレイクス
脚本:M・ナイト・シャマラン
撮影:マイケル・ジオラキス
美術:クリス・トゥルヒージョ
衣装:パコ・デルガド
編集:ルーク・シアオキ
音楽:ウェスト・ディラン・ソードソン
音楽監修:スーザン・ジェイコブス
キャスト:ブルース・ウィリス
サミュエル・L・ジャクソン
ジェームズ・マカヴォイ
アニヤ・テイラー=ジョイ
スペンサー・トリート・クラーク
シャーレイン・ウッダード
サラ・ポールソン
あらすじ
フィラデルフィアのとある施設に、それぞれ特殊な能力を持つ3人の男が集められる。不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド、24人もの人格を持つ多重人格者ケヴィン、驚くべきIQの高さと生涯で94回も骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス。彼らの共通点は、自分が人間を超える存在だと信じていること。精神科医ステイプルは、すべて彼らの妄想であることを証明するべく、禁断の研究に手を染めるが……。(映画.comより)
スタッフ・キャストについて
近年、こっち系サスペンスとかホラーのヒットを飛ばしているジェイソン・ブラムが制作に!!
まぁ、『ヴィジット』も『スプリット』も関わっているし、そんなに驚くことじゃ無いんですが。
まぁこの人が関わっている映画はどれもジワジワと評価を上げていく傾向にあるから本作も期待が持てそうですねー!
『パラノーマルアクティビティ』に始まり、『ゲット・アウト』はすげー怖かったし、『パージ:アナーキー』とかすげー面白いし、まだ公開未定の『ハッピー・デス・デイ』とかすげー注目している作品です。
感想
さて、鑑賞後の感想ですが、
三部作って言ったけど、やっぱ完全にユニバースモノでしたわ。
よくよく考えたら『アンブレイカブル』も『スプリット』も完全に独立しているし、本作は完全にそのクロスオーバーでしたね。
ただ19年前からずっとシャマラン監督は作りたがっていたわけだし、流行りに乗ったと言うよりは、時代が作りたいものを作りやすくしてくれたって感じなんでしょう。
あと、ちょっと驚いたのがオープニングクレジットでブルース・ウィリスを抑えてマカヴォイが一番最初にクレジットされてましたね!
あの『バンド・オブ・ブラザーズ』の補充兵 a.k.a 爆死要員がいつの間にか大ベテランになったんですねー!
現実に誕生する超人達
僕が思うに、シャマラン監督はある意味かなりこじらせたコミックファンなんじゃないかなって思います。
それこそイライジャ a.k.a ミスター・ガラスに近い感じでコミックを崇拝してるんじゃないかなって。
いやだってね、映画という媒介を利用して、ヒーローは結局いんの?いないの?という問題をシャマラン流にそれっぽく問いかけて、百聞は一見にしかずという型破りな方法で「ヒーローはいるもん!!!」ということを表現した、ある意味めちゃくちゃ自己満的映画だったと思うんですよ。
「今までずっと誕生の物語だったんだ。」ってそういう意味だったんですね。
結末やそこまでの話運びは別に嫌いじゃないし、むしろ面白かったんですが、
ただね、
なんかイライジャがすげー良い事したみたいになってて、なんなら被害者一同手を取り合っちゃってたりしますが、
お前の息子ゴリゴリのテロリストだからな!!!
なんか感動的に終わってるけど、そこんところは納得できないからな!
もう完全に俺、超失意。だから守ってビースト。
最初で最期のシャマランユニバース
三部作とかほざいて挑んだのが恥ずかしいくらいユニバースものだったわけで、その理由は前述した通りですが、やっぱワクワクしますね!
特に異なる作品のキャラクターたちが相見える瞬間はなんとも言えねぇっす。
ダンとビースト(名前忘れたけど子供のやつ)が肩をぶつけるシーンとかゾクゾクしますよね!
これってやっぱり、たっぷり一作品分使ってキャラクターを掘り下げたから功績であるからで、これが好きでも嫌いでもない興味のないキャラクターだったらワクワクもゾクゾクも絶対するはずないですよね。
どっかのDCにも見習ってほしいわ。まじで。
色の使い方とかもなかなか巧みで、ダンを象徴するものは緑、ミスター・ガラスを象徴するものは紫、ビーストを象徴するものは黄色で徹底的に描かれているので、そこらへんも注意してみてみると面白いと思います。
三人が揃った部屋の色がピンクでしたけど、あれは何を意味するんだろう?
伏線と回収の切れ味は健在
ヒーローものだ!ユニバースだ!といってもやっぱりシャマランに期待してしまうのは伏線と回収。
それでいうと今作は期待通りの切れ味だったと思いますよ!
まぁぶっちゃけ、第一幕の小競り合いの後、二幕目の冒頭はかなり退屈だったのは否めないし、
ヒーローいない派がメンタリストを例に挙げてダンを諭す内容はまだ納得できましたが、
ビーストについては銃弾が古かったからという小学生がギリギリ思いついたかのようなもはや言い訳に近い理由に「おいおい、誰が信じるんだよ。」とか思ってましたが、すっかり不安になっているパトリシアを見てマジかぁ。。とかは思いましたが、ここら辺で確実に何かあるミスター・ガラスが怖い事怖い事。
やっぱIQが高いヴィランってかなり魅力あるし、その魅力を演出するにはやっぱシャマラン監督の資質に合っているのかなぁとも思います。
というかさすがタイトルになっているだけあって、本作はミスター・ガラスの独壇場でしたしね。
最後の最後まで、仕掛けがあって、カメラ越しに悔しくて叫ぶサラ・ポールソンの背中が最高にカタルシスでした。
終わりに
ここまでが第一印象の感想です。
映画は繰り返し見たり、作り手の想いを知る事でようやく本当の面白さにたどりつけると思っているので、ブルーレイが出た頃にもう一度改めて感想を書きたいと思います。
最後まで付き合ってくださりありがとうございました。