みなさんこんにちは!オレンチです!
映画大好きフォロワーさんを拉致り『アリータ:バトル・エンジェル』を、IMAX3Dで見てきましたよー。
なん年ぶりだ。IMAX。
デカ。
IMAXってこんなにデカかったっけ?やば。
個人的にIMAX3Dって一番前の席がいいと思うんです。
没入感半端ないと思うんですよね。俺は真ん中の席だったけど。
というわけで、『アリータ:バトル・エンジェル』の感想行きます。
ネタバレ全開で書きますので、未鑑賞の方はお控えださいませ〜。
作品情報
『アリータ:バトル:エンジェル』
・原題 :Alita: Battle Angel
・上映時間:122分
・制作年 :2019年
・監督 :ロバート・ロドリゲス
・脚本 :ジェームズ・キャメロン
ゴリゴリのジェームズ・キャメロン推しですが、これ監督がロバート・ロドリゲスだから!
そりゃマーケティング的に考えたらどう考えても『タイタニック』や『アバター』のジェームズ・キャメロンを推すべきなのは百も承知なんですが、
そこをうま〜く歩み寄ってマーケティングできないもんですかね。
オタク界隈ではタランティーノかロドリゲスか、はたまたエドガー・ライトかで、ご飯3杯はいける。
3人ともそういうの見たかった!!っていう絶妙なツボを、ヒデブと声が出てしまいそうなレベルで押してくるんだ!
もっとロバート・ロドリゲスを推してあげて!
とりあえずロバート・ロドリゲスをよく知りたかったら、
『デスペラード』『フロム・ダスク・ティル・ドーン』『グラインドハウス』『シン・シティ』あたりを見てくださいな。
キャスト
・ローサ・サラザール
・クリストフ・ヴァルツ
・ジェニファー・コネリー
・マハーシャラ・アリ
ロバート・ロドリゲスが監督で、ジェームズ・キャメロンが脚本で、クリストフ・ヴァルツが出てて、デカ目天使が格闘する映画。
くらいの認識で挑みました。もちろん『銃夢』は読んでません。
最近、マハーシャラ・アリさん調子良いっすね。『ムーンライト』あたりからか。『グリーンブック』もめちゃくちゃ気になります。
あらすじ
数百年後の未来。スクラップの山の中から奇跡的に脳だけが無傷の状態で発見されたサイボーグの少女アリータは、サイバー医師のイド博士によって新たな体を与えられ、目を覚ます。しかし彼女は、自分の過去や今いる世界についてなど、一切の記憶が失われていた。やがてアリータは、自分が300年前に失われたはずの最終兵器として作られたことを知り、そんな兵器としての彼女を破壊するため、次々と凶悪な殺人サイボーグが送り込まれてくる。アリータは、あどけない少女の外見とは裏腹の驚異的な格闘スキルをもって、迫り来る敵たちを圧倒していくが……。(以上映画.comより)
感想・ネタバレ・解説
いや〜〜〜。
結論、監督がロバート・ロドリゲスで、脚本がジェームズ・キャメロンな映画でした。
絵 :ロバート・ロドリゲス
シナリオ:ジェームズ・キャメロン
多分、変態級に映画を見ている人にはこれで十分すぎるほど伝わる。
でも世の中変態だけではないので、僕なりに理由を解説していきます。
ちなみにざっくり感想を言うと、
バトル5億点!シナリオ50点!つまるところシナリオ以外は面白い!という感想でした。
ちなみに前述しましたが『銃夢』は読んでませぬ。
シナリオ:ジェームズ・キャメロン
この短期間でジェームズ・キャメロンという文字を書きすぎて、文字のゲシュタルト崩壊気味です。
ジェームズ・キャメロンという人は、強い女性にしばかれたい救われたい願望がめちゃくちゃ強い。
なぜそう言えるか、過去作を見てもらうと良くわかるかと。
[box05 title=”エイリアン2”]強い女、リプリーが男どもを救う。
[/box05] [box05 title=”ターミネーター2”]お世辞にも似合うとは言えないメイド姿のサラ・コナーを、次作で屈強の戦士に変えてしまう。
[/box05] [box05 title=”アバター”]ネイティリに鍛え上げられる、ジェイク・サリー
[/box05] [box05 title=”元嫁がキャスリン・ビグロー”]史上初、女性監督でアカデミー賞を受賞した『ハート・ロッカー』の監督!
超つえぇ!
[/box05]そして、今回の『アリータ:バトル・エンジェル』。
ヒューゴやイドを守るアリータの姿が、過去男たちを守ってきた戦うヒロインの姿に被るものがあるでしょう。
思い返してみると、身体を着せ替えることができるところが『アバター』的だったり、最後に男性の自己犠牲で締めくくられるあたりが『タイタニック』とも似ているなぁと。
絵:ロバート・ロドリゲス
対して、本作の《絵》を担当したロバート・ロドリゲス。
毎度、趣味全開で映画作りをする監督ですが、今回は真面目より。
今回のバトルシーンについてはロバート・ロドリゲスらしさが随所に見えてました。
ハンターたちが集う酒場での乱闘シーンなんか『フロム・ダスク・ティル・ドーン』の再来かと思ったよ。
この監督、なんとなくカッコイイ映像を撮るのがめちゃくちゃ上手いっす。
多分、色気と漢気の見せ方とバランスを心得ているんだなぁって。
そしてやるときは破茶滅茶にやり倒す。
というわけで、バトルシーンは軒並み好きでした。
片手のあの状態で、アリータに勝利をもたらせるのはロバート・ロドリゲスぐらいだと思う笑。
今回は基本的に戦うキャラクターがサイボーグなので、見落としがちだがそのヤラレ方はなかなかエグい。
顔がすっぱ抜かれたり、胴体が真っ二つになったり、歯車に吸い込まれて行ったり。
でもそんなロドリゲスらしさがやっぱり楽しい作品でした。
結局ロマンス!
映画が始まったその瞬間、26世紀にタイムスリップ!
この始まり方はなかなかイイ!
ほぼあらすじを無知な状態で鑑賞したわけですが、あの始まり方から想像するに、アリータの失われた過去を探す旅になるもんだとばっかり思ってた。
がしかし、一向に過去とは見つめ合おうとせず、なんかヒューゴと徐々に良い関係に。
「あ、これ脚本がジェームズ・キャメロンだった。」と自分の中で完結しつつも、結局物語の終着点はどこなのかイマイチ僕には見えんかった…。
空中都市に行きたいと言う割に、物語が始まる前の習慣とほぼ変わったことはしないんでさぁ。
さらには、恋人ヒューゴが悪事に手を染めていたという、ディストピアにはありがちな浅いパターンに突入し、
濡れ衣を着せようと、悪知恵を働かせたザパン(エド・スクレイン)はあろうことか、酒場でこれ見よがしに自慢していた超切れ味の良いソードを使ってしまうのです。
どう見てもお前が犯人だな!ふざけんな!
サイボーグたちは軒並み魅力に溢れてましたが、メインヴィランのグリュシュカがもうちょっとどうにかならなかったのかなと。
2度目にぶっ飛ばされてアジトに戻るシーンがありましたが、あそこは1度目と完全に被っていて、
「またかぁ」
ストーリーにブレーキがかかります。
戦って、ロマンス、日常。戦って、ロマンス、日常─。の連続でストーリーが進んでいる気がせず。
バトルにスピード感がある分、ストーリーにスピード感がなく残念だなと。
別にロマンスがダメだというわけではないですよ。
空にクソ興味があるものが浮いているというのに、何無視してイチャコラしてんだっていう話ですよ。
頭上が気になって仕方がないわけです。
アイアンシティを拠点に展開する映画。ということがわかっていれば、2度目は面白く見れるかも。
あと、サイボーグのアリータが人間味溢れていると言われてますが、サイボーグのコスプレをした人間に近いので感情移入しやすいのも当然なんじゃないかなぁ。
正直いうと、あのデカ目、結構怖いときあった笑。
と思いきや、新しいボディを装着した後の姿がなんならかなりセクシーにも感じてしまった。う〜ん。不思議な魅力を持ったキャラクターであることは間違いないようだ。
それにしても、ロドリゲスはマハーシャラ・アリを串刺しするのが好きなようで、流石にあの殺され方は気の毒でした。
マハーシャラ・アリの串刺し案件については『プレデターズ』を見てもらいたい。
さらに物申したいことがもう一つ。黒幕について。
ノヴァについて。
なんつーダサいビジュアルなんだ。
回想シーンでホログラム的に映るその顔は、コラ画像だと言われても疑わないレベルでダサい。
「ん?なんだ、この髪型と頬の感じピーター・ストーメアか?でもちょっと肌が若いぞ。」
とかなんとか無駄な思考を働かせていると唐突のエドワード・ノートン。
こんなんやるならハルクやれぃ。
次回作があればノヴァも目立ってくるのかな。次回を待とう。そうしよう。
世界観に酔いしれる
僕的にシナリオは気に入らなかったわけですが、本作の世界観はまっっじで最高!!
アリータが目覚めて、アイアンシティに初めて出る冒頭のシーンがありますが、アリータの気持ちと僕の気持ちは完全にリンクしてました。
スチームパンクというより、かな〜〜〜りポストモダンかと。
おそらく戦争前に残っていた建物に、少しづづテクノロジーをつぎはぎしていったであろうアイアンシティのビル群だち。
まるで晴れている日の『ブレードランナー』な景色でした。
さらには魅力溢れるサイボーグたち。
夜道で最初のヴィランたちと対峙したあの瞬間。
「観に来て良かった。」
と心から思いました。
ぜひ自分でアバター作る系のゲームでやりたい!あったら絶対やりたい!
自分で好きなように手足のパーツを交換して、モーターボールをSSX的なゲームで疾走したい!
終わりに
さて、今回も最後まで読んでいただき本当にありがとうございました!
今後も文章力アップ、映画の観察力アップを目指して日々精進してまいりますので、よろしくお願いいたします!
それではまた!