「人は神のごとく想像してきた。創造こそが人の最も大切な仕事である。」
──ジョン・バローズ(エッセイスト)。
みなさんこんにちは!オレンチです。
まずはじめにこの記事を開いていただきありがとうございます。
できれば最後までお付き合いいただけると幸いです。
2019年4月26日に「アベンジャーズ/エンドゲーム」が公開されますね。当ブログではマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)を製作者目線で振り返って参ります。
さて今回はMCUシリーズ第7作目『アイアンマン3』です。
初めてこの記事に訪れた方のために簡単に説明しておきますと、すでに発売されているDVDやブルーレイの特典映像から、ちょっと「ヘェ〜」な小ネタや裏話、掘り出し物の情報を引き出しながら、シリーズ作品を振り返って「アベンジャーズ/エンドゲーム」に備えよう!という企画です。
前回の記事はこちら
さて今回はDVDに収録されている約20分の特典映像、
およびシェーン・ブラック(監督/脚本)とドリュー・ピアース(脚本)による音声解説を参考に『アイアンマン3』を改めて掘り下げてみました。
モチーフの神話とは
監督のシェーン・ブラックは脚本家として定評のある方で、手掛けた脚本は『リーサル・ウェポン』や『ラスト・アクション・ヒーロー』、『キスキス、バンバン』などのがあります。
だからと言うべきか、音声解説もかなり脚本よりのトークになっていて、「キャプテン・アメリカ/ザファーストアベンジャー」のジョー・ジョンストンとは全く逆の作家性が現れていますね。
作家的な視点から本作を見ていくと、まずトニーのペッパーのロマンス要素があります。
『アイアンマン』シリーズはトニーとペッパーの物語でもあるため、最終章には欠かせない要素です。
そして『アイアンマン3』に壮大なスケール感を与えているのが神話的要素です。
シリーズ1作目の『アイアンマン』はトニーが死の淵から復活する”不死鳥”の物語だと語っており、
『アイアンマン3』にはホメロスのオデュッセイアがモチーフになっているとシェーン・ブラックは語ります。
オデュッセイアとは、古代ギリシアの長編叙事詩です。
ギリシア神話の英雄オデュッセウス が長い遠征をしている間に、悪い王に女王を誘拐されてしまい、彼が戻ると国が荒らされていました。なので英雄オデュッセウスは悪い王から自分のものを取り戻す。
というお話です。
ポイントを整理すると、
・主人公が長い旅に出ている
・その旅の間に大切なものが奪われてしまう
・主人公は大切なものを取り戻すために戦う。
ということが言えると思います。
これを本作に当てはめると、第二幕の後半、トニー・スターク邸が襲撃されたあたりから遠征が始まり、その間にペッパー・ポッツは誘拐されてしまいます。
なのでトニー・スタークは、ペッパー・ポッツを取り戻すため、第三幕の工事現場のシーンへと繋がって行くのです。
面白くなる映画にはしばしばこの構想が利用されており、超有名どころでいうと、『ダイ・ハード』がまさにそれで、実際に『ダイ・ハード』の監督ジョン・マクティアナンも「『ダイ・ハード』はオデュッセウスだ。」と語っています。
本作に第三幕まで飽きることなく惹きつけられる理由には、紀元前から続く王道の構想があったのです。
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ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!
読んでいただけた方が一人でもいたなら感謝感激です!
文章も内容も日々精進してまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!
次回は、第8回『マイティ・ソー/ダークワールド』です!
まとめ記事はこちら
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ホロメスではなくホメロスでは
おっしゃる通りでした!凡ミス!ありがとうございます!w