「彼を演じる余地がないなら意味がない。」
──エドワード・ノートン。
2019年4月26日に「アベンジャーズ/エンドゲーム」に向け、当ブログ流にマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)を振り返ってまいります。
さっそく更新予定日から遅れてしまいましたが、今回はMCU2作目、「インクレディブル・ハルク」でございます!
初めてこの記事に訪れた方のために簡単に説明しておきますと、すでに発売されているDVDやブルーレイの特典映像から、ちょっと「ヘェ〜」な小ネタや裏話、掘り出し物の情報を引き出しながらシリーズ作品を振り返って「アベンジャーズ/エンドゲーム」に備えよう!という企画です。
前回の記事がまだの方は以下をどうぞ。
さて、今回はブルーレイに収録されている約90分の特典映像と、ルイ・レテリエ監督とティム・ロス a.k.a アボミネーションによる音声解説を参考に「インクレディブル・ハルク」を掘り下げ見ました。
この記事はブルーレイに収録されている特典映像および音声解説を参考にしています。
それではさっそく本題に入っていきましょう!
ハルクに命を吹き込んだエドワード・ノートン
今回、特典映像をもとに「インクレディブル・ハルク」を振り返っていると、改めてエドワード・ノートンという俳優の凄さに気づかされました。
エドワード・ノートンといえば、「真実の行方」や「アメリカン・ヒストリーX」などで個性が目立つ、いわゆる演技派俳優ですが、本作においても演じるという熱意には余念がありませんでした。
本作の場合どうしても”ハルク”がメインで”ブルース・バナー”はサブ見たいなものです。実際ハルクをスクリーンに映し出すのはCG技術で、その時エドワード・ノートンの姿はありません。
しかし、彼は冒頭で引用した言葉のように”ハルク”を演じることをこだわり抜きました。”ハルク”に対して徹底的に役作りを行い、モーションキャプチャーを演じるスタントマンに対して徹底的に演技指導を行ったのです。
さらに”ハルク”の表情はエドワード・ノートンからサンプリングしたものであり、制作途中のCG映像も細かくチェックをしている姿がありました。
CGだからと言って、役作りをサボらないエドワード・ノートンの役者魂が今回”ハルク”を現実世界に誕生させたのです。
その分、MCUから去ってしまったのは本当に残念なことです。
マーク・ラファロが悪いってわけじゃないんですが、エドワード・ノートンが作り出したハルク像をもっと見たかったなとも思います。
ハルクを超える敵アボミネーションの創造
ハルクを単独で見ると、どう見てもヒーローには見えませんよね。実際、第一幕(瓶工場で兵士と戦うシーン)と第二幕(芝生の広場で兵士と戦うシーン)ではあまりヒロイックには描かれていませんでした。
ですが、第二幕からは徐々に変化が生まれます。
超人となった ブロンスキー vs ハルク つまり 人間 vs ハルク という展開になり、徐々に本作のヴィランが頭角を現し出します。
ちなみに第二幕でブロンスキーが人間離れしたスピードで走るシーンがありますが、実際にティム・ロスがワイヤーにつられて時速60キロで走っているそうですよ笑。
そして第三幕の決闘へと繋がって行くのですが、アボミネーションのビジュアルを作り出すのには相当な苦労があったようです。
必要とされるのはあらゆる点でハルクを超えていることです。
まず豆知識ですが、ハルクは2.7メートルに対してアボミネーションは3.3メートルと微妙に大きく設定されています。
そして何と言ってもアボミネーションの特徴といえば骨が剥き出しになった禍々しいビジュアルですね。この骨が剥き出しになった生き物を創造することがとても難しかったようです。
当然、体の中から骨が突き出ているわけで、関節の微妙な動きに合わせて骨も動かなければ不自然になってしまいます。これをいかに不自然にならないようにシュミレートするのがとても難しかったようですね。特に背骨の動きを表現するのが至難のだったとクリエイターの方が語っていました。
さらに”ハルク”と同様にティム・ロス自ら役作りを徹底し、モーションキャプチャーのスタントマンに演技指導をすることでアボミネーションの中にブロンスキーを宿らせたのです。
今回のケヴィン・ファイギ
ケヴィン・ファイギって誰?って人は今回覚えていってくださいね〜。
誰かって、MCUの仕掛け人!大ボスですよ、大ボス!この人無くして我らのMCUは無し!史上最も成功したプロデューサーとして名を馳せていますからね。
どこまで維持できるかわかりませんが、今回から出来るだけケヴィン・ファイギのMCUにおける名言を紹介していきたいと思います!そもそも特典映像にでてなかったらそこで終了だ笑!
さて、ケヴィン・ファイギは同シリーズで監督選びが天才的だと定評がありますが、今回ルイ・レテリエ監督に選んだ理由を語ってくれていたのでご紹介します。
「ルイを監督に選んだ理由の一つは、彼の映像は決して止まらず勢いがあるからだ。」
──ケヴィン・ファイギ。
そこでルイ・レテリエが監督した代表作を2作あげて見ました。
・トランスポーター
・トランスポーター2
もうこの二作品だけでケヴィン・ファイギが言っていることは理解できちゃいますね。ハルクの資質である”勢い”をうまく表現できる監督を探した結果がルイ・レテリエ監督だったということですね。
さらにもう一つ、はえぇ〜と僕が感心した証言を紹介します。
「私は細部にこだわるのでみんなでゲームをしよう。レテリエ監督が嫌がるアラを指摘できたら勝ちだ。勝者にはマーベル・スタジオの見学旅行と景品を与える。」
──ケヴィン・ファイギ。(関係者の試写にて。)
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最後までご覧いただきありがとうございました。
次回は、「アイアンマン2」でございます!
まとめ記事はこちら
それではまた!
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