- 実際の日本でロケを行っている&日本人俳優を多く起用した作品!
- ウルヴァリン(ローガン)というキャラクターの内面を克明に描いた作品
- テーマはローガンの喪失感!
オススメ度 |
公開日 | 2013年 |
制作国 | アメリカ |
上映時間 | 126分 |
ジャンル | アメコミ マーベル |
『ウルヴァリン:SAMURAI』は2013年に公開されたジェームズ・マンゴールド監督によるアメコミ映画。
主演はもちろんウルヴァリン役でお馴染みヒュー・ジャックマン。舞台が日本ということでモデルのTAOや福島リラなどが出演。さらに殺陣がうますぎてトム・クルーズをくってしまったため『ラストサムライ』の出演シーンがカットされたという真田広之が参戦。
ウルヴァリン三部作としては『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』に続く二作目、X-MEXシリーズとしては『X-MEX:ファイナル ディシジョン』の続編的な位置となっています。少なくとも『X-MEX:ファイナル ディシジョン』は先に観ておくことをお勧めしたいです。
本作の感想を調べると”トンデモ日本”のようなコメントが目立ちますが、実際の日本でロケを行っている&日本人俳優を多く起用していることもあり、いうほど”トンデモ日本”が悪目立ちしてはいない印象です。
それでも東京の位置がおかしかったりと気になる部分はありますがw
むしろ日本人であるが故に、日本におけるロケーションや文化の勘違いにばかり気になってしまい、物語の核に対して盲目になってしまうのは勿体無いと個人的には思います。
では本作の核──つまりテーマとは何かというと、”ローガンの喪失感”を描いています。『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』や『X-MEX:ファイナル ディシジョン』を観るとわかりますが、彼の愛するものはいずれもこの世をさってしまいローガンは喪失感に見舞われています。
そんな愛するものを失ったローガンの様を、主君を失った侍に重ねられてるが故に舞台が日本なわけですね。そう思うとロケーションと文化にテーマがうまく融合した英断のようにも感じてきます。
さらに愛するものを失うという精神的な喪失感に合わせ、治癒能力という肉体的な喪失感が与えられています。
またジェームズ・マンゴールドの作品の多くは西部劇から影響を受けており、本作もその例外ではありません。本作に影響を与えた西部劇というのがクリント・イーストウッドによる『アウトロー』です。
『アウトロー』の主人公は妻子を殺され、孤独な浪人となる物語です。
というわけで本作『ウルヴァリン:SAMURAI』という作品は、これまで以上にウルヴァリン(ローガン)というキャラクターの内面を克明に描いた作品であり、登場人物の人となりや人間模様の描写に重きを置くジェームズ・マンゴールドらしいと言える作品なのかと思います。
そんなわけで『ウルヴァリン:SAMURAI』、気になる方は是非ご鑑賞ください。
配信状況は上記の通り。現在『ウルヴァリン:SAMURAI』を配信している動画配信サービスはDisney+とAmazonプライムビデオのみ。
Disney+なら見放題で配信していますが、Disney+には無料期間がないので最低でも990円が必要です。もし本作のみ観たい場合はAmazonプライムビデオでレンタルした方が安く済みます。(レンタル料:300円)
ただしDisney+は他のX-MEN作品も全て配信しているので、シリーズを通してみたい場合はDisney+を選びましょう。
個人的に本作はウルヴァリン三部作の二作目に当たる作品あので、他の作品も合わせてみた方が面白いと思います。
よってDisney+の方がお勧めです!
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月額990円
『ウルヴァリン:SAMURAI』はDVDとブルーレイのフォーマットで販売されています。特典のメイキング映像はおよそ60分ほどの尺で、それなりの見応えはあります。
残念ながら音声解説は収録されていませんが、より深く『ウルヴァリン:SAMURAI』のことを知りたい人は購入も検討してみてください。