- 鏡の前で「キャンディマン」と5回唱えると、片手が鉤爪になっている男が現れ惨殺される!という都市伝説がテーマの作品!
- ジャンル映画としては意外性”強”!人間味あふれるキャンディマン!
- ミツバチを使った、身の毛がよだつシーンに注目!
オススメ度 |
公開日 | 1992年 |
制作国 | アメリカ |
上映時間 | 101分 |
ジャンル | ホラー |
『キャンディマン』は1992年に公開されたホラー映画。
鏡の前で「キャンディマン」と5回唱えると、片手が鉤爪になっている男が現れ惨殺される・・・。という都市伝説の論文を書くためキャンディマン伝説を大学院生が調べている。というのが本作の骨子。
Jホラーでもよく見られるルールを持った超常現象もの(ビデオを見たら死ぬ。着信があったら死ぬなどなど)なんですが、本作はちょっと変わっています。
というのも、少なくとも劇中ではルールによって犠牲になる人がほぼゼロなんです。あったとしても噂話の中の回想なので、観客も今起きていることとして認知することができないんですよね。ある意味斬新であり、よく言えば型破り。悪く言えばセオリー通りにできていないということになり、評価の分かれ目といったところでしょう。
個人的には悪い意味の方で捉えちゃっています。やっぱり”死”のルールがある以上、それによって犠牲になる瞬間を観るのがこの手のホラーにおける楽しみでもあるので。
大きく分けて二部構成になっており、前半はキャンディマンの都市伝説を追うのがメインで、後半はキャンディマンに追われるという形になります。しかもキャンディマンが現れる理由は彼自身が困った事態になってしまったからなので、ぶっちゃけコメディポイントに感じてしまったくらいです。
そんな理由で現れるので、どこか超常的な存在ではなく、人間味あふれるキャラクターに見えてしまうんですよね。ホラーとしてはちょっとマイナスですが、キャラクターとしては◎といったところでしょうか。
キャンディマンはパイプオルガンの神々しいテーマ曲があったり、彼の独白もあったりするのでキャラクターとして濃く描きたかった思惑はあったかもしれませんね。そういう意味では大成功で、監督としての手腕は確かなのかもしれません。
すごいのはミツバチを使ったシーンで、口の中に大量のミツバチが入っているシーンがあるのですが・・・。一体どうやって撮ったのでしょう。まさか本当に口にミツバチを入れたわけではないと思いますが、そうとしか見えないのでひょっとしたら・・・。
人種差別の問題にも言及してはいますが、結局は白人中心の物語になってしまっているので、まだまだ弱いですね。
ただし。2021年に公開された続編は本作が微妙だったことが嘘かのように素晴らしい仕上がりになっており、2021年版を観るには必須の作品。
そんなわけで『キャンディマン』、是非ご鑑賞ください。
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