「ジョン・ファブローに決めたのは、彼が”アイアンマン”が好きだったからだ。」
──ケヴィン・ファイギ。
2019年4月26日に「アベンジャーズ/エンドゲーム」公開が決まりましたね!間違いなく21世紀最大級のこのビッグタイトルのために、マーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)を
予習だぁぁぁぁぁぁ!!
っと意気込んでいる方達は少なくないのではないでしょうか?
かくいう僕もその一人。
ただ当ブログではですね、今回はちょっと変わった方法で予習をして行こうかなと思いまして、題して、
「裏側から見たMCU!」
どういった内容か説明しますと、すでに発売されているDVDやブルーレイに収録されている特典やコメンタリー(音声解説)を鑑賞することで制作者たちと一緒に鑑賞した気持ちになって予習していく!というものです!
結局ただ見るだけじゃん!と思った方もいるかもしれませんが、コメンタリーって結構小ネタが転がっているんですよ。
そんな小ネタや、もしかしたらユニバースに重大かもしれない掘り出しものな情報を少しでもみなさんにお届けできればと思います。
さて、第一回は当然「アイアンマン」!
もちろん公開順に沿って鑑賞していきますよ!
それでは早速行ってみましょう!
っと意気込んだものの、本作にはコメンタリーがついてませんでした…。
が、しかし!
なんとDVD版には約140分にも及ぶ特典映像が!
なのでこれらを情報源に話を進めていきたいと思います。
ちなみに、特典の詳しい内容は記事の最後に記載しますので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
この記事はDVDに収録されている特典情報を参考に書かれています。
目次
こだわりのアイアンスーツと撮影のコツ
アメコミ映画を見るとき、純粋に何を楽しみにしていますか?
アメコミ映画において、何よりも楽しみなのはスーパーヒーローが活躍する姿であり、その姿がどれだけ”カッコ良い”かが最大のポイントではないでしょうか?
この”カッコ良い”には人それぞれがあり、それによって合う合わないが生まれてしまうのはしょうがないことですが、何事にも王道というものがあり、アイアンマンの実写化における王道を大成功させたことが、本作が大成功を遂げた一つの理由でしょう。
ジョン・ファブロー監督はアイアンスーツの実写化に何よりもこだわり、人が着て動けるものを目指しました。
アイアンスーツでの撮影はロバート・ダウニー・Jrとスタントマンの両方で行なっていますが、マーク1(洞窟でトニーが初めて作るアイアンスーツ)の装着時の重量はなんと45kgもあったそうです。
だからこそあの重量感なんです。編集を通していない生の映像で見ると、よりリアルに感じられちょっと怖いくらいです。
あの火炎放射器でさえ、ガチで装備しているから迫力はお墨付きですね。
初日はスタントマンでさえ、1~2時間つけて歩くのがやっとだったそうですが、最終的に12時間連続で着てられるようになったそうです笑。おそるべしスタントマン!
また撮影の手法で感心したシーンが一つありまして、どのシーンかというと、トニーが初めて飛行テストをするシーンがありますよね?
もちろんあのシーンはワイヤーで撮影しているんですけれども、従来どおりワイヤーで体を吊るのではなく、足で体重を受け止め、バランスを取らなくては落ちてしまうような仕組みで撮影していたんです。
そういった細部のリアルが違和感を消し去り、作品の成功に近づけたんですね。
ロバート・ダウニー・Jrでなければならなかった理由
ロバート・ダウニー・Jrとアンソニー・エドワード・スタークの共通点を挙げると、立ち振る舞いや順風満帆な性格、そしてその派手さなど、挙げだすとキリがないほどあるのですが、決定的だったのは両者に共通する危うさです。
これはスタン・リー本人が語っているのですが、トニー・スタークのモデルはあの有名はハワード・ヒューズです。
ハワード・ヒューズがどんな人物であるか詳細は割愛しますが、簡単に言えば映画産業と航空産業で富を成したが、晩年は精神を病んでいた人物です。
一方のロバート・ダウニー・Jrも復活はしたものの一度は薬物でどん底を味わっている俳優です。
この危うさを含めた両者のシンクロが決め手になったのでしょう。
トニー邸にもこだわりが施されていて、内なる脆さを表すために内装はより柔らかく繊細な感じを出したそうですよ。
こういったように、誰かが気づくか気づかないか、自分だけが気づいたんじゃないかと思えるほど細部までのこだわりがあればあるほど、観客は魅了されるもので、「なんか似てる!」とか、「よくわからないけど役にハマってた!」みたいな感想はよくあることです。多分そこには、製作陣の決定的な直感や細かいこだわりが隠されているのでしょう。
ちなみに、冒頭の洞窟でのシークエンスはロバート・ダウニー・Jr本人の経験がかなり役に生きているらしいです笑。
それにしてもスタン・リーは時代に逆らうというか、世の中に抵抗するのが好きだったようで、アイアンマンやブラックパンサーを生み出した時期にその事がはっきりとわかります。
ブラックパンサーについてはその時語るとして、今回はアイアンマンの誕生時期について。
アイアンマンを初めて世に生み出したのは1960年代のことで、前述した通りハワード・ヒューズがモデルです。アメリカがベトナム戦争の不名誉から政府を信じられなくなっているまさにその時代に、軍産複合体の主人公を生み出したんです。
理由は時代に逆らったほうが面白いから。だそうで、結局ぐんぐんと人気を上げ、当時女性からのファンレターはほとんどトニー・スターク当てだったそうですよ。
余談ですが、メイキングの中にロバート・ダウニー・Jrがスタン・リーに対して跪くシーンが収録されていますが、なんともグッとくるシーンでした。
成功の影にケヴィン・ファイギ有り!MCUの仕掛け人
少しコアなファンなら名前を聞いた事があるんじゃないでしょうか?
そう、いつも帽子をかぶっているあの人です。おそらく今回の予習で幾度となく名前が出てくる事でしょう。
知らない方はWikipediaをご覧になってくださいね。関わった作品を見ればなるほどなぁ…となりますよ笑。
さて、本作でケヴィン・ファイギが何を本作にもたらせたかというと、原作との親和性を高めた事です。
というのも、企画当初バラバラだったマーベルのあらゆる部門(コミック、アニメーション、映画等)を一つに集結させ、アイアンマンやトニー・スターク、各キャラクターと本作の脚本について意見を交換させたそうです。
両者が歩み寄れる風通しの良い環境を作った貢献は多大なものだったのではないかと感じます。
ちなみにジョン・ファブローは最後までヒットの自信がなかったみたいで、その心労かどうかは定かではないですが、撮影中めちゃくちゃ痩せてます笑。
恐るべきILM社のこだわり!
最後に僕がびっくりしたILM社のこだわりをご紹介しましょう。ビックバジェットの作品の特典を見ていると必ずと言っていいほど登場するILM社ですが、今回その仕事のこだわりを目の当たりにして、これだけ指示される理由を納得しました。
エンディングでアイアンマンの細部が見え、分解されていく映像が流れると思います。あのエンディングをよく見ると小さなボルトが沢山散っていくのがわかると思いますが、あれはガチでアイアンマンを設計したグラフィックだそうです。
つまり、VFXの作業をするために、アイアンマンを組み立てれるレベルでコンピュータ上に設計してしまっていたんです!!
なんという細かい仕事でしょうか…たまたまエンディングを製作する会社が目をつけなければそのまま埋もれてしまっていたのですからまた驚きですよね…
参考にした特典映像
最後に参考にした特典映像をご紹介しておきますね。
・制作の舞台裏:私がアイアンマンだ!
7部構成で約100分の長編メイキングです。
・無敵のアイアンマン
6部構成でスタン・リーが語る誕生秘話や、アイアンマンの進化などを取り扱っていました。約40分
終わりに
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回の記事はこちらからどうぞ!
できれば「キャプテンマーベル」の公開までに全作を網羅したいと思っていますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
まとめ記事はこちら
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