オススメ度 |
公開日 | 2002年 |
制作国 | 日本 |
上映時間 | 107分 |
ジャンル | アニメ ミステリー |
- 今までの劇場版とは大きく異なりSF感強めの作品!
- 100年前のロンドンを舞台に有名な未解決事件に挑戦!
『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』は、アニメ『名探偵コナン』シリーズの劇場版第6作目の作品です。
今作は『ベイカー街の亡霊』は他の劇場版と大きく異なりSF感がかなり強くなっています。というのは催眠状態の中、仮想現実の世界を冒険するという最新鋭のゲーム機がテーマになっているからなんです。
今で言うと『レディ・プレイヤー1』のようなイメージですかね。アニメなので『ソードアートオンライン』の方が近いのかな。
そんな最新鋭のゲーム機で冒険するのはコナンにちなんだ100年前のロンドン。ベイカー街(ストリート)の亡霊とはロンドンの有名な未解決事件ジャック・ザ・リッパーのこと。つまり本作は100年前のロンドンで、ジャック・ザ・リッパーと対決することになるんです。
ジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)とは1888年にイギリスのロンドンを震撼させた連続殺人犯で、被害者は全て女性。現在に至るまで犯人が特定できていない世界で最も有名な未解決事件の犯人のこと。映画化も何度かされており『フロム・ヘル』などが有名ですね。
さらに実在したジャック・ザ・リッパーの事件に、コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』も絡め、推理小説好きにはたまらないゲーム世界を構築し、コナンたちはそんなロンドンを旅することになります。
そんな世界にサスペンスを生むのがAIの存在で、50人の子供達が一斉にゲームの世界に入るわけですが、誰か一人でもゲームをクリアしないと、現実の世界でも全員死ぬというデスゲーム的要素も追加されるんです。
またコナンたちはゲームの世界を冒険していますが、現実世界でも殺人事件が発生。この事件に挑むのがコナン(新一)の父、工藤優作。普段のエピソードでは美味しいところを持っていくようなキャラクターなので、真剣に推理している姿は新鮮でした。
珍しく殺人犯が誰なのか観客には最初から明かされ、ホワイダニット(なぜ殺ったのか?という犯行動機の解明に重視した推理小説のこと)的な展開となっています。
ただ個人的に評価は低めで、なぜかと言えばゲームの世界ということで、コナンサイド以外の人間はすべてNPC(ノンプレイヤーキャラクター)ということになるんですよね。つまりプログラムということで人と人の駆け引きが面白いコナン作品として、どうしてもプログラム相手ということがノイズになってしまいました。
生死をかけた決心も誰かがクリアすれば問題ないので、重みも弱い気がします。
クライマックスではコナンらしくない選択もされ、キャラクターがストーリーを引っ張っているというより、ストーリーの思うままにキャラクターが操作されているような感じ方をしてしまった気がします。
そんな、『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』ですが、時代背景は往年の推理小説ファンにはたまらない世界観だと思いますので気になる方は是非ご鑑賞ください。
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