オレンチ
はじめまして!オレンチと言います。
今回は藤原竜也主演、香川照之共演の『カイジ 人生逆転ゲーム』について書いていこうと思います。
今回は久しぶりに鑑賞したのですが、なんとまだ売れる前の鈴木亮平が!!ちょい役ながらも圧倒的な存在感を放っていました・・・w
その件については後ほどちょろっと後述します!
ちなみに『カイジ 人生逆転ゲーム』はU-NEXTにて見放題で配信中!
今すぐ見たい人は以下の記事を参考にしてくださいね!
さらに1月17日には地上波にて放送されるので要チェックです!
では、さっそく『カイジ 人生逆転ゲーム』の感想へ行ってみたいと思います!
作品情報
- タイトル:『カイジ 人生逆転ゲーム』
- 制作:2009年/日本
- 上映時間:129分
スタッフ
- 監督:佐藤東弥
- 原作:福本伸行
- 脚本:大森美香
- 撮影:柳島克己
キャスト
- 伊藤カイジ:藤原竜也
- 遠藤凛子:天海祐希
- 利根川幸雄:香川照之
- 船井譲次:山本太郎
- 石田光司:光石研
- 大槻太郎:松尾スズキ
- 兵藤和尊:佐藤慶
- 佐原誠:松山ケンイチ
感想・解説
まずは誠に勝手ながら0.5刻みの5段階で僕の満足度を表すと・・・
[jinstar3.0 color=”#ffc32c” size=”50px”]オレンチ
3.0といった感じ!
藤原竜也と香川照之─、つまりカイジと利根川のバトルは文句なしに面白かったです。
とりわけラストのカイジが利根川に向けて放つ決め台詞、「ヘビでいてくれてありがとう・・・っ!」は鳥肌ものでした。
でもですね、、、。細かい部分でノイズになってしまう個所があまりにも多く、その度にチープな作りもの感を感じてしまったんです。
それでは細かい内容をいつくかの章に分けて綴っていきます。
ちなみに原作は「欲望の沼編」まで一度読んでいますが、断片的にしか記憶にないです。間違ったことを言っていたらすんません。
鈴木亮平の登場シーンはここ!
っと。とりあえず、感想の前に鈴木亮平がどのシーンに出ていたかだけ先に処理しちゃいましょう!
主に利根川の側近として出演していますが、出番が多かったのは最初のゲーム「限定ジャンケン」のとき!
石田のおっちゃんに「ぶち殺すぞ」と言わんばかりの迫力で迫ってましたよ!
好調な出だし
保証人になっていたことがきっかけで、しょっぱなから200万近くの借金を背負ってしまった伊藤カイジ。
返せるお金は当然あるわけもなく、遠藤さんの提案で闇のギャンブルへ参加することになる・・・。
っと、カイジをエスポワールまで向かわせる─、もっと言えば帝愛(テイアイ)と関係を持たせるまでのアバンタイトルは良い流れだったと思います。
とりあえず「あてが無いけど今すぐにお金が欲しい」状況ゆえに、「エスポワールに向かうべき動機」として円滑に描かれていました。
さらにもっと冒頭までさかのぼると、帝愛の幹部達による集会が開かれていましたが、ここでは帝愛が闇ギャンブルを開催している同期が語られていましたね。
それにしても王者の条件が核シェルターとは・・・笑。地下労働施設はシェルター作ってたんすなぁ。
そんなこんなでエスポワールに赴いたカイジは最初のゲーム、「限定ジャンケン」を強いられることになり、自分と似た者同士な負け組達と人生をかけた戦いに挑むことになるのですが、集められていた負け組達がなかなか強烈でしたね。
しゃべってんのに何処見てんのかわからない奴とか、永遠と首をポリポリ掻きむしってるやつとか。
過剰なまでに負け組感が演出されていて、一人ひとり負け組感の演出を探すのが楽しいシーンでした。
ただね、ポリポリしてたりブツブツ言ってたりする奴はまぁわかりやすくていいんですけどね、何よりも気になったのは、
スーツで来てる奴の闇が一番深い。
何人かいましたよね。スーツ。
彼らには一体なにがあったのだろう。。。
アフターシックス?私服?
リストラを妻に伝えられない系?
なんにしても過剰に演出されている精神疾患気味の人たちよりもよっぽどリアルでしたw
前述したように、黒服の中にまだ売れる前の鈴木亮平がいましたが、一言セリフがあっただけなのにムチャクチャ迫力がありましたね。
そんなこんなで「限定ジャンケン」を勝ち抜いたはず、、、だったカイジでしたが出会って30分も満たないおっちゃんのために地下労働施設へと堕ちていくのでした・・・。
ドラマの域を脱せないドラマ監督
暗転し場面は冒頭と同じ宝くじ売り場へ。
エスポワールを勝ち抜いたカイジ・・・かと思いきや、全く知らないオッサンでした。
思わせぶりでなかなか粋な演出だったと思います。こういった演出がちょいちょい挟まれることによって映画への集中力を保てるのかなーと思います。
100円玉の目線となって地下労働施設へカメラが向かうシーンは、カットを割らず場面を変える─こちらも粋な演出でしたね。
そんな流れで地下労働施設へ場面は切り替わり、ブレイブメンロード(鉄骨渡り)へとつながって行くのですが、カイジがブレイブメンロードへ向かうことを決めたシーンがなんともクライマックス的でした。
なんなら「次回予告」とエンディング曲が流れだすような展開だったんですよ。
エスポワールのラストから地下施設へ場面が変わって行く時もそうですよね。
監督の佐藤東弥は『ごくせん』シリーズなどの演出を手掛けた、ドラマ出身のフィルムメーカーさんなわけですが、要するにドラマの域を脱せてないように見えてしまったんです。
「民放ドラマより映画のほうが優れている」と言いたいわけではないですが、ドラマはドラマ。映画は映画。
確かにクライマックス的展開はこちらの気持ちも高揚するんですが、2度も3度も同じような展開があると、次第にその効果が薄くなってしまっているように感じました。
似たような演出や展開をしている映画はたくさんあるのですが、本作についてはやり過ぎ感が否めなかったです。
気持ち良くない説明セリフ
さて舞台は鉄骨渡りへと移行し、自分達を鼓舞したのもつかの間、渡りだしたら恐怖におののき、バタバタと落ちていくわけですが・・・。
カイジがずっと付き添ってきた石田のおっちゃんにもいよいよ限界が訪れます。
というか、石田のおっちゃんもいつの間にかブレイブメンロードに参加してたんですね。当たり前のようにいましたけど。
とまぁ「もう渡れないのでチケットを換金して娘に渡してけろ」とかなんとか言って、カイジにチケットを渡すわけんですが。
言葉でカイジを激励するのはまだ良しとしても、
押すんじゃねぇ
大雨の中、あんな細い鉄骨の上を、しかも後ろ向きに押されたら足が震えてなくても落ちますやん。
とまぁ冷やかしはこの程度にしておいても、そのあとおっちゃんが落ちた後、カイジがご丁寧にも今起きたことの感動ポイントを感情タップリこめた説明セリフが、この上なく気持ち悪かったです。
つべこべ言わんと早よ渡らんかい
鉄骨をかろうじて渡りきり、部屋に入ったあと石田のチケットの件について、利根川と口論を繰り広げるシーンがありますが、あの流れでカイジに石田の決意をしゃべらせる方が一番自然な流れだったんじゃないかなーと思いました。
あとがき
ここまで読んでいただきありがとうございました!
「Eカード」のシークエンスについて感想は割愛しますが、概ね面白かったです!
強いて突っ込みを入れるのならば、「地下労働施設に言った場合、毎回の給料でビールをおごる」という条件ごときで500万も貸すな。と言いたいくらいですかね。
地位も権力もあって、誰よりも遠藤さんがリスクを冒しているのにもかかわらず、カイジに賛同する動機が余りにも弱い・・・というより皆無に近いでしょうよ。
「帝愛や利根川にふと泡吹かせてやりたい」という動機があるのでしょうが、それを思わせる演出が弱すぎた気がします。
ここまで読んできてもう一度見たくなったら以下の記事を参考にしてくださいね!
今すぐ無料で、しかも『カイジ2』も観ることができますよー!
それではっ!