オススメ度 | (2/5) |
公開日 | 2021年 |
制作国 | アメリカ |
エピソード数 | 10話(1シーズン) |
1話平均 | 50分 |
ジャンル | SF 侵略 地球外生命隊 |
- 映画におけるビックバジェット級の物語をドラマで描いたSF作品!
- 全世界視点で描く侵略系SF作品!
『インベーション』はAppleTV+がオリジナルで配信している宇宙人侵略系のSFドラマで、全世界に突如として現れた地球外生命体による地球侵略を、各国の目線という非常に大きなスケールで描いています。
ここまでスケールを広げると、確かにドラマでない限り描くことは不可能なのでアプローチとしては大正解ですね。言わば地球全体の目線で描いたといったところでしょう。
大まかな舞台となるのは、あらすじにもあるとおりニューヨーク、オクラホマ、ロンドン、東京、アフガニスタンでそれぞれのロケーションに代表する主人公がいる群像劇的な構造となっています。
ただしそれぞれのロケーションの主人公たちは一部を除いて合流することはなく、そういった点からも”地球目線”というスケールを保っているのかもしれません。(シーズン2以降が制作されるようになれば、今後の展開によっては合流することもあり得ますが)
中でも日本人としては嬉しい、東京を舞台としたエピソードには忽那 汐里と菊池 凛子がレズビアンカップルとして参加しています。彼女たちの住む部屋には『地球に落ちてきた男』のポスターが貼ってあり、同作はデヴィット・ボウイ主演の異星人が地球で遭難してしまう物語。さらにデヴィット・ボウイは1972年にゲイを告白し、ステレオタイプな”男らしさ”を壊した最初のスーパースターとして知られています。
そんなボウイの経緯と本作のレズビアンカップルが重ねられているという点がなかなか粋ですよね。
ただし本作がお勧めできるかと言われると、正直そこまでの作品ではないと個人的には思ってしまいます。ドラマならではの1話1話に対するエモーショナルな展開が無く、淡々と進むのでエピソードごとの退屈度にムラがあり、消化試合に感じてしまうエピソードもしばしば。
映画の三幕構成で言うと第一幕を1シーズンかけて冗長に語ったようにも感じられます。もしかしたら複数シーズンを見越しての作りなのかもしれませんが、ただ映画を引き延ばしただけだと消化試合のようなエピソードが生まれてしまうんですよね。
どうやらシーズン2の制作は決定しているようなので、今後の展開が楽しみではありますが、少なくとも侵略系SFが気になって観る人にとっては少々拍子抜けしてしまうかもしれません。(シーズン2への期待を込めて「こんな人にオススメ」には「侵略系SFが好き!」をラインナップしてありますw)
最も本作で盛り上がったエピソードを挙げると6話の「家宅侵入」でしょう。このエピソードはホラー色の強い侵略系SFとして非常に見応えがありました。
そんな『インベーション』ですが、気になる方は是非ご鑑賞ください。
配信状況は上記の通り。『インベーション』はAppleTV+が独占配信している作品なので、AppleTV+でのみ鑑賞することが可能です。全話見放題で配信しているので、お試し期間中に解約すれば無料で全話見ることも可能です。
AppleTV+は全てオリジナル作品を展開している配信サービス。見渡す限りオリジナル作品で、配信オリジナルが好きな人にとって金脈のような配信サービスです。
どのドラマや映画もハリウッドで一度は見たことがある俳優が出演しており、スティーブン・スピルバーグなどの有名監督も参加しています。ここでしか見れないような掘り出し物を探している人にとって非常にお勧めな動画配信サービスとなっています。
結論『インベーション』を観たい人はAppleTV+一択です!