みなさんこんにちは!オレンチ です!
2019年4月26日に『アベンジャーズ/エンドゲーム』が公開に向け、当ブログではマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)を製作者目線で振り返って参ります。
初めてこの記事に訪れた方のために簡単に説明しておきますと、すでに発売されているDVDやブルーレイの特典映像から、ちょっと「ヘェ〜」な小ネタや裏話、掘り出し物の情報を引き出しながら、シリーズ作品を振り返って「アベンジャーズ/エンドゲーム」に備えよう!という意気込みです。
さて今回はMCU第12作目『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』です。
今回もブルーレイに収録されている約50分の特典映像、
および
アンソニー&ジョー・ルッソ兄弟(監督)、クリストファー・マルクス(脚本)、スティーブン・マクフィーリー(脚本)の4名による音声解説を参考に『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を振り返りました。
音声解説の参加者が多いですがつまるところ、
監督兄弟と、
脚本家2名
による音声解説です。
それでは本題に入っていきましょう!
目次
音声解説の面白さはMCU最高水準!
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』も上記4名のスタッフによる音声解説でして、あっちもかなり面白かったのですが今回の『シビル・ウォー』はそれ以上に面白いです。
何がどう面白いのかというと、
本作を教材として、彼らの映画哲学や映画の作り方を非常に細かく説明しているからに他なりません。
特にアンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ兄弟は、映画監督である以前に、コアな映画ファンであることが大きく影響していると思います。
「映画を勉強したい。もっと映画について深く知りたい。」
と思っている方は、一度《教材》として本作の鑑賞することを強くお勧めいたします。
例えば本作は世界各地を舞台とし、場所が変わるとかなりデカめのフォントで土地名が示されますが、あの意図としては、
話の流れが変わったことを示すサイン
としてデカいフォントを使ったそうですよ。
過去作のトーン
今回の音声解説で、
「過去作のトーンを大切に扱った」
というルッソ兄弟の言葉が強く印象に残りました。
つまりどういうことかと言うと、
ルッソ兄弟が手がける『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にしてしまうのではなく、
ジョン・ファブローや、ペイント・リードなどが作ってきた『アイアンマン』や『アントマン』など過去作のDNAを受け継いだ作品を目指したと言うことです。
本作のテーマ上、作品全体がどうしても暗くなってしまいがちですが、そのトーンに登場するキャラクターを合わせるのではなく、過去作のトーンを強く尊重したそうです。
要するにどんなシリアスなシーンでも、アントマンからはコメディなトーンを感じるように作ったと言うことです。
特に12作もほぼ同キャストで歩んできたMCUですから、キャラクターの魅力が作品─、いや観客を引っ張っていくことをよく理解していたのでしょう。
このあたりの脚本家二人とルッソ兄弟の掛け合いに風通しがよく、まるで上質な脚本の上を魅力あるキャラクターたちが踊っているかのような─。よくできた映画となっていたわけですね。
遺恨と報復
単純に脚本が上手いなーと思った点ですが、《アベンジャーズ分裂》というメインプロットの中に、第三幕で起こる《父と子と報復》を匂わせていましたね。
今回アベンジャーズを惑わせたジモは、ソコヴィア事件で家族を失いアベンジャーズに対し《遺恨と報復》を持ち、
本作で第三者目線として投入された、ティ・チャラ a.k.a ブラック・パンサーはバッキーの濡れ衣に対して《遺恨と報復》を持っていました。
これらはすべて第三幕で浮き彫りになる《バッキーの親殺し》に対するトニーの《遺恨と報復》を暗示しているものだったのです。
これらの暗示がストーリー上に違和感なく散りばめられているので、物語にサスペンス的推進力を与え、ただのヒーロー同士の喧嘩ムービーに成り下がらないようになっていたかと思います。
ちょっと小ネタ
特典やコメンタリー内部で拾ったちょっとした小ネタも紹介しておきますね!
スカーレット・ウィッチはヴィジョンを重くしていた!
ホークアイがスカーレット・ウィッチを助けに来て、ヴィジョンを地中深くまで追い込むシーンがありますよね!
僕もコメンタリー見るまでは勘違いしていたのですが、サイコキネシス的な力でヴィジョンを押していたのではなく、
ヴィジョンの体重を重くしていた!
そうですよ!なんか押すよりもタチが悪そうですねw
撮影開始前はロバート・ダウニー・Jr邸で打ち合わせ
今回のコメンタリーに参加していた4名とロバート・ダウニー・Jrは撮影開始前からロバート邸で食事をとりながら本作について長いこと話し合ったそうです。
ロバート・ダウニー・Jrの俳優としての前向きさと、スタッフ勢の仲の良さや風通しの良さを感じるエピソードでした。
往往にしてそういった作品は面白くなりやすいと僕は感じています。
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さて今回もここまで読んでいただきありがとうございました!
読んでいただけた方が一人でもいたなら感謝感激です!
次回は、
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