オススメ度 |
公開日 | 2019年 |
制作国 | アメリカ |
エピソード数 | 30話(3シーズン) |
1話平均 | 30分 |
ジャンル | コメディ 伝記 歴史 |
- 実在した女性詩人エミリー・ディキンスンの二次創作的ドラマ
- 家父長制の中で生きるクィアなフェミニストのエミリーに注目!
- 最高のコメディ俳優としての資質あり!妹役のアンナ・バリシニコフをぜひ!
『ディキンスン 若き女性詩人の憂鬱』はヘイリー・スタインフェルド主演で贈る、実在した女性詩人エミリー・ディキンスンから着想を得た作品です。
エミリー・ディキンスンの詩は生前は表舞台に出ることはなく、死後に発見されたのち評価されたため、彼女の生前のエピソードはほとんどわかっていないと言われています。本作はそんなエミリー・ディキンスンのエピソードをいわゆる二次創作的に作り上げたドラマで、史実とはなんの関係もありません。
本作のエミリー・ディキンスンは、家父長制が色濃く支配していた時代のクィアなフェミニストとして描かれており、いわば全盛の問題児のような扱われ方をしています。
上記の通りフェミニズムに言及した作品ではありますが、アプローチとしては割としっかりとしたコメディで、表面上のノリが軽めなので、どんな人でも見やすく作られていると思います。
ただしノリが軽いのは表面上だけなので、言及すべき問題にはしっかりと言及しています。過去から現代に残る女性蔑視を、コメディとして鼻で笑っているようなイメージでしょうか。
音楽のセンスも抜群で、Lizzoやビリー・アイリッシュといった今を代表するような楽曲が使われており、時代と音楽にギャップがありながらも、抜群の演出・編集・演技で最高!と思えるシーンに様変わりしています。
個人的に激推しなのがエミリーの妹、ラヴィニア役として出演しているアンナ・バリシニコフです。
彼女はかなり個性の強いキャラクターで、時折見せるネジの外れた言動・行動が最高に面白く可愛いのです。残念ながら本作以外にコメディを演じている作品を見つけることができませんでしたが、彼女のコメディ俳優としての才能は確かなものがあると思いますので、ぜひ他の作品でも見てみたいところです。
切り絵のような個性豊かなオープニングも毎回違く、とても素敵なので、ぜひ注目してみてください。
そんな『ディキンスン 若き女性詩人の憂鬱』、是非ご鑑賞ください。
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