オススメ度 |
公開日 | 2019年 |
制作国 | アメリカ |
エピソード数 | 20話(2シーズン) |
1話平均 | 50分 |
ジャンル | ドラマ |
- ワイドショーの裏側を舞台に、クルー同士の人間模様が見どころ!
- 看板キャスターの不祥事によって語られる#meToo問題!
- コロナ禍にも言及したシーズン2も要チェック!
『ザ・モーニングショー』はジェニファー・アニンストンとリース・ウィザースプーン主演で贈る、ワイドショーをモチーフにした作品で、ワイドショーのクルーの中で発生したセクハラ問題や、人種問題、さらにシーズン2ではコロナ禍にも言及した作品です。
僕の知る限りではコロナ禍に最も早く言及した劇作品の一つだと思います。
シーズン1はセクハラ問題を骨子に#meTooについて赤裸々に語っています。#meTooが何を示しているのかといえば、性差別ですよね。
つまり本ドラマはミソジニー(女性蔑視)について、個人の差別という視点、組織としての差別という視点、さらには社会としての差別の視点から、現代における性差別の問題をワイドショーの現場という縮図に収めて、非常に詳しく語ったドラマなんです。
興味深いのはあからさまに悪意のある差別もあれば、加害者さえ意識できていない無意識の差別もあり、女性たちが現代社会において晒されている有害さを事細かに描いています。
無意識の差別のことをマイクロアグレッションと呼ぶのですが、本ドラマと一緒にでラルド・ウィン・スー著『日常生活に埋め込まれたマイクロアグレッション』という書籍を読むと、より差別について理解できると思います。
セクハラ問題によって長年勤めた”朝の顔”をいきなり降板になってしまったミッチ・スケラー(スティーヴ・カレル)の後任として選ばれたのが、曲がったことは大嫌いで真のジャーナリズムを追求するブラッドリー・ジャクソン(リース・ウィザースプーン)。
ブラッドリーはもう一人の朝の顔、アレックス・レヴィ(ジェニファー・アニンストン)と折りが合わず、互いに敵対心を募らせます。
アレックスもまたミッチが抜けたことにより、自身の降板の危機にさらされています。さらにミッチもなんとか元の居場所に戻ろうと奮闘し、そんな3人にテレビの裏方であるスタッフが翻弄されていきます。
様々な性別や人種がワイドショーのクルーという世界に集められ、その中で語られる人間関係が本作最大の見どころですね。
さらにシーズン2ではパンデミックを挟んだことにより、コロナ禍にも言及。ワイドショーというモチーフを持った本作にとってコロナ禍をシナリオに組み込んだことは素晴らしい英断だったと思います。
おそらく急遽脚本を書き直したのだと思いますが、その出来栄えは見事と言わざるを得ず、まさにリアルタイムなドラマとなっていました。
またシーズン2では#meTooによって影響を受けた男性のその後んも言及しており、非常に興味深い内容になっています。
そんな『ザ・モーニングショー』、是非ご鑑賞ください。
配信状況は上記の通り。『ザ・モーニングショー』はAppleTV+が独占配信している作品なので、AppleTV+でのみ鑑賞することが可能です。全話見放題で配信しているので、お試し期間中に解約すれば無料で全話見ることも可能です。
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どのドラマや映画もハリウッドで一度は見たことがある俳優が出演しており、スティーブン・スピルバーグなどの有名監督も参加しています。ここでしか見れないような掘り出し物を探している人にとって非常にお勧めな動画配信サービスとなっています。
結論『ザ・モーニングショー』を観たい人はAppleTV+一択です!